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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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76話 蝙蝠(こうもり)の7番視点。


 76話 蝙蝠こうもりの7番視点。


 私は、蝙蝠の7番。性別は女。

 ラストローズ辺境伯に仕えるシノビだ。


 今日、私は信じられないものを見てしまった。

 ラストローズ辺境伯から監視を任されていた対象『猿の17番』が……


「魔王を……召喚し……魔王を殺した……」


 ……自分の頭がおかしくなったのか、と、己の正気を疑った。


 ★


 本日の……正確には昨日だが……

 17番の行動は、明確に異常だった。

 つい先日、プロゲステロンの迷宮から逃げかえったばかりだというのに、

 今日も、また、17番は迷宮に挑もうとしていた。

 ……それも、プロゲステロンとは別の迷宮に。


 その行動を見て、最初、私は、

 『浅はかにも、プロゲステロン以外のダンジョンならクリアできると思ったのだろうか?』

 と、そんな予測を立てた。

 だが、それと同時に、

 『もし、17番が魔王を召喚できる力を持っていたとしたら、ダンジョンをクリアすることも不可能ではない。昨日、プロゲステロンをクリアし、今日は、このダンジョンをクリアしようとしているのでは?』


 という、だいぶキテレツな予想が脳裏に浮かんできた。

 『そんなわけあるか』と思いつつも、

 その『もしかしたら』が頭から離れなかった。


 だから、50万という大金を払い、影に潜んで、ダンジョン内部までついていった。

 ダンジョンの難易度は、どこも同じなので、今回も、すぐに逃げ帰るだろう……と思いつつも、一抹の不安を胸に、監視を続けていると、


「……は?」


 17番は、魔王を召喚して、地下迷宮のモンスターを瞬殺してしまった。

 一瞬だったので、最初は見間違いかと思ったが、最下層フロアに至るまでに、何度も、何度も、17番が魔王を召喚するところを目撃したので、流石に、見間違いである可能性はゼロになった。


 信じられないという気持ちを抱きつつも、監視を継続。

 17番は、サクサクと迷宮を進んでいき、ついには、最終フロアの7階までたどり着いた。

 地下迷宮研究会の面々が総力を挙げても、地下3階が限界だったのに、

 17番は、一人で、7階まできてしまった。


 そして、地下7階で待っていた魔王を……

 召喚した魔王の力を使って、ものの数分で倒してしまった。


 見た感じ、17番が召喚している女性魔王は、魔王の中でも、かなり強い方だと見受けられた。


 正直、ただの夢ではないかと、自分の意識を、真剣に疑っている。

 というか、流石に夢だ。

 これが夢じゃなかったら、何が夢だというのか。

 ……ありえない、ありえない。



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