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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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209話 記憶を取り戻す条件。


 209話 記憶を取り戻す条件。


 荘厳でも派手でもなく、しかし絶対に『そこに在る』という質量で、

 ――センエースは己の命を再確認する。


「……ちっ」


 己の全部に対し、センは、舌打ちを一つはさむ。

 多くの意味を込めた屈辱を体現。


 ――背では『毘沙門天の剣翼』が清冽な音を立てて展開した。

 欠けはない。

 円環の核は磨き直した宝玉のように澄み、神字は一画も欠けずに流れている。

 だが、エグゾギアの駆動音が、どこにもない。

 肉体と毘沙門天は復活したが、エグゾギアは死んだまま。


「な……なんだ、その異常な力。エグゾギアもなしで……なぜ……」


 ゼンドートの声が硬くなる。


 センは指先で空気をつまむみたいに肩を回し、口端を釣り上げた。


「全部思い出したぜ。どうやら『一度死ぬこと』が、『記憶を取り戻す条件』だったらしい。つまりは、『センエースの魂を見つけ出してぶっ殺せ』ってところか。あのミッションは、俺じゃなく、ゼンドートが受注していたものだったらしい。……ふざけてやがるぜ」


「……な、何を言って……」


「わからないか? だろうな。それでいいんだ。伏線だの前提だの、そんなもんクソくらえだぜ。大事なのは過去じゃねぇ。未来だ。もっと言えば、お前を殺す未来だな」


 言葉の終わりと同時に、足の置き方が変わる。

 踵とつま先で二重の円を切り、腰の節をひとつ落とす。

 肩は脱力、目は静謐。


 武の真髄――立つだけで攻防が出来あがる神の構え。


「――俺は神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華。舞い散る閃光センエース」


 剣翼の神字が、風に花弁を撒くみたいに光片へ分解され、センの輪郭に沿って再結晶する。


「――つまりは、貴様を殺す者だ」


 場の温度が半拍下がり、次の半拍で急に春の温みへ反転。

 圧と軽さが同居する不条理な気候――『支配』の気配だけが濃密になる。


 ――名乗りで位階を確定させ、場の主導権を奪い返した。


 ゼンドートは言葉を失う。

 視線だけが忙しく、しかし追いつかない。


 センは、荘厳に、


「刮目するがいい。お前だけが神化できるなんていう特別扱いはありえねぇ。お前にできることは……誰にでもできるんだ」


 センは胸の前で手を合わせる。

 祈っているのではない。

 ただ、心を整えているだけ。


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「――/\☆*【【永久閃光神化2】】*☆/\――」

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 爆ぜる、のではない。

 光が静かに濃くなる龍韻。



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― 新着の感想 ―
一度死ぬことが条件だったという設定も最高に痺れました。 武の真髄の構え、そして運命を調律する神威の桜華、 という名乗りで場の空気を掌握する描写に、 鳥肌が立ちました!
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