表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

404/414

203話 狂気を抜けないトゲにする仁義。


 203話 狂気を抜けないトゲにする仁義。


「どうだ、センエース。僕のこの力。この最果て……ここまでくると、もしかしたら、僕の上限は、まだまだこんなものじゃないかもしれない」


「……こうなってくると、確かに、その可能性もあるな……最終的には、真理道徳神化17とかまで進化しちゃったりして、存在値が1000京ぐらいになったりしてな、ははっ」


 どうにか口角を上がる。

 『こんな時でも笑える自分でありたい』という願望を意固地にする。

 だがこめかみの血管は、ひと打ちごとに内側から皮膚を叩いた。


 ――それでも、足は前を向いたまま。

 拳は握れたまま。

 言葉は、折れないためのくさび

 狂気を『抜けないトゲ』にする。


 ゼンドートは、トドメの準備に入る。

 両手をセンに向けてエネルギーをためていく。


「耐えられるものなら耐えてみるといい。その方が面白そうだ。おそらく、君が耐えた分だけ……僕は高く飛べる。君が耐えれば耐えるほど……僕は強くなり続け……最終的には君が予想した通り、真理道徳神化17や20や100になるかもしれない。それはそれで面白い未来だ。謹んで受け入れよう」


「……ぅ……ぐっ」


 センはあとじさる。

 流石に笑えなくなってきた。


「さあ、僕を強くするために、頑張って耐えてみてくれ」


 指先が、わずかに閉じる。

 世界の皮膜がもう一枚、音もなくめくれ――


「――異次元砲」


 色のない光が、真っ直ぐ、音を置き去りにして奔る。


 センは歯を食いしばり、詩を重ねた。


「……た、多重起動。オーダー――最後の砦――」


 毘沙門天の剣翼が一枚、円環に反転。

 神字が走り、短句の層が連鎖する。

 空虚の面に対抗する面が立ち上がり、波長をずらし、角度を殺ぎ、残りを身で受け――


 衝突。


 圧が盾をねじり、中心の核を押し潰す。軋む。鳴る。割れる。

 ――簡潔に言えば、『間に合った』が『持たない』。


 異音。

 胸骨の内側、アマルガムコアの座に、細いヒビが走る。

 紅と黒を束ねていた金色の『芯』が、ぐらりと傾いだ。

 外殻の継ぎ目が持ち上がり、歯車の嚙みが一枚、空転する。


 バキ、バキバキ――


 エグゾギア【英雄】の関節リングが、順番に割れていった。

 肩、肘、膝、そして背。

 白炎と黒風を両立させていた推進孔が、

 片方ずつ失火し、咳き込むように黒煙を吐く。

 紅い骨格(修羅)と黒鉄の殻(魔王)を溶接していた金線が剥がれ、

 合金はただの『割れ目』へ戻った。


「くそっ、持て、持てぇ……! やばいって……っ……えぐいってぇええ!!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
センエースの精神性が深く掘り下げられていて、 鳥肌が立ちました。 こんな時でも笑える自分でありたいという意地が、 折れないための楔となって体を支えているのが、 格好良すぎて泣けます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ