39話 存在値50億クラスの経験値。
39話 存在値50億クラスの経験値。
「よっしゃぁああ! 念願の経験値を手に入れたぞ!」
と喜んだのも束の間。
「あれ? ボク、存在値50のモンスターを倒して、大量の経験値を手に入れたはずなのに……一つもレベルが上がらない……なんでだ? 普通、あがるよね? それとも、レベルってのは、そんなに上がらないもの?」
そんなボクの疑念に、
モンジンが答えてくれた。
(……よくわからんが……『お前のゴブリンがホブゴブリンを倒した経験値』が、なぜか、『俺』の方に注がれているな。それも……『存在値50程度の雑魚を殺しただけ』とは思えない、『えげつないほどの経験値』が……)
「え、なんで?」
(知らんけど)
と、一度、バッサリ切り捨ててから、
モンジンはブツブツと、
(……マジで、なんでだ? これは、どういう……なんだ、この狂ったような経験値量……『存在値500000000(5億)』の敵を倒した時と同じ……いや、『存在値5000000000(50億)』クラスの敵を倒した時と同等の経験値とGP……)
また、なんか変なことを言っている。
モンジンは、たまに、こうして、
『重度の厨二病患者』としか思えない妄言を繰り出してくる。
なんだよ、存在値50億って……そんな数字、あってたまるか。
モンジンが、まれによくのたまう『この手の意味不明な発言』に付き合っても益はないので、テキトーに流しておく。
「あのさ、モンジン。……もしかして、ボク……モンジンに経験値を吸い取られて、一生、レベルアップできない感じ?」
ボクの問いに、モンジンは、少しの間だけ考えて、
(その可能性も出てきたな……)
「ええ! なにしてくれてんだよ!」
(俺主導でやってんじゃねぇよ。文句を言われても知らん)
「こ、こうなったら、将来的に、是が非でも、記憶と体を取り戻してもらって、追い出さないと……」
(お、その意気だ。言うまでもなく、俺はお前の身体にいたいわけじゃないから、すべてを取り戻したあかつきには、秒で抜けさせてもらう)
★
探索しつつ『たまにエンカウントするモンスター』を『秒殺』して、また探索、
というのを繰り返しながら奥へ奥へと進んでいくと、
「お、階段発見」
地下2階へと続く階段を発見した!
「魔王を召喚できる残り時間は……『4分32秒』……まぁ……流石に、まだまだ、いけるか」
(迷宮の規模が分からないうちは、無茶をするなよ。時間切れで死ぬとか勘弁してくれ。頼むから、慎重に……細心の注意を払って探索してくれ)




