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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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183話 激烈な弱体化。


 183話 激烈な弱体化。


 ゼンドートは奥歯を軋ませながら、しばし黙考した。

 そして――ゆっくりと口角を吊り上げる。


「……信じがたいが……もし本当に、あれだけの『負荷』を背負っているのだとしたら……今の存在値130京を超えている私に……センエースが勝てる道理はゼロだ」


 その宣告とともに、ゼンドートの顔には『勝利を確信した笑み』が浮かんでいた。

 獣のような息遣いと共に、燃え盛る覇気が周囲の空気を焼き尽くす。


「終わりだ、センエース。……セミディアベル公爵を敵に回した己の愚かさを恨みながら死ね」


 叫びと同時に地を蹴る。

 轟音が天地を揺らし、火焔かえんと衝撃波を巻き上げながら、ゼンドートの巨体が一直線に突進。

 大地が割れ、周囲の大気が悲鳴を上げる。

 まるで質量そのものが戦場に叩きつけられたかのような圧迫感。


 対するセンエースは――一歩も退かない。

 その立ち姿は、岩壁のように揺るぎない。


 迫る巨影を、センはわずかな身の捌きで紙一重にかわす。

 半身を切った瞬間には、すでに逆襲の動きに移っていた。

 しなる足が稲妻のように閃き、豪快な回し蹴りがゼンドートの側頭部を捉える。


「ぐぉッ――!」


 炸裂する轟音。

 衝撃が頭蓋を貫き、脳髄を激しく揺さぶる。

 一瞬、意識が闇に沈みかけ、視界が白く飛んだ。


 ゼンドートは、ふらつく身体を必死に支え、

 ぶるぶると頭を振って正気を取り戻す。


 呼吸は荒く、膝がわずかに笑っていた。


「な、なぜ……」


 信じられない。

 理解が追いつかない。

 センエースは間違いなく『サイコジョーカーの負荷』を背負っている。

 つまりは激烈に弱体化しているはず。

 なのに――なぜ、あの動きができる?


 冷ややかな視線を浴びながら、センは泰然と告げた。


「確かに鬱陶しい『負荷』のせいで、ちょっとは弱くなっているが……俺は18兆年の中で、サイコジョーカーに耐える訓練も散々やったからな」


 その声音は、天地の理を述べるかのように揺るぎない。

 まるで当然のことを語るように、平然と続ける。


「アイテムで軽減しようかとも考えたんだが、それだと、うまいこと機能しなかった。きっちりと痛みを背負わないと強化効果は発揮しない。だから、俺は、普通に耐えるという訓練を散々やった」


 『模試の対策で漢字ドリルをたくさんやった』というのと、ほぼ同じトーンの宣言。


「しかし、ゼンドートさんよぉ。おたくはなんで対価なしでサイコジョーカーの恩恵を受けられるんだ? キッチリと精神負荷を受けないと限り、サイコジョーカーによる『強化効果』は絶対に受けられないはずなんだが……」



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― 新着の感想 ―
18兆年の訓練は伊達じゃなかった! 読者が絶望しかける状況から、あの紙一重の回避と、 稲妻のような回し蹴り。 一瞬で戦況をひっくり返すセンエースの強さに痺れました!
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