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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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19話 悪意と若さ。


 19話 悪意と若さ。


「……ぐっ……っ」


 奥歯をかみしめる事しか出来ないラストローズを尻目に、

 ゼンドートは、


(流石、セミディアベル公爵……底意地の悪さにかけては右に出る者がいない)


 セミディアベルの狡猾さに呆れながらも、

 ラストローズに視線を向けて、


(セミディアベル公爵に目をつけられて、可哀そうに。公爵とはもっと、うまく付き合わないといけない。……ラストローズよ……端的に言って、君は、『社会』が理解できていないんだ。ようするにガキなんだよ。君は、まだ、辺境伯の地位につける器じゃない。パメラノコット公爵が、君を出世させたのは、間違いなく間違いだった)


 と、心の中で、

 ラストローズがセミディアベルにイジメられているのを楽しんでいる。

 もちろん、当人に楽しんでいるつもりは一切ない。


 ゼンドート的には、『正しい指摘』をしているだけ。

 決して、イジメられているラストローズを見て愉悦を感じていたりはしない。

 断じて否。

 ラストローズが『うぎぎ』となっている様を見て、脳内が快楽物質で一杯になっているけれど、でも、違う。

 決して、人の不幸は蜜の味……のような、そんな正義に反する趣味嗜好は持ち合わせていない。

 そう、断じて否なのだ。


(ふふふ……くくく……)


 ラストローズがイジメられている様を見て、心底幸せな気持ちになっている……ように、傍目には見えるが、それも、きっと勘違いなのだ。

 きっと、そう。


 ゼンドートが腹の底で笑っていると、

 セミディアベルが、ラストローズに、


「ラストローズくん、君はもういいよ。別の支部の視察にでも行ってきなさい。これは命令ね」


「……ぇ……いや、しかし」


「君は一々、反抗をしないと気がすまないのかな? もしかして、君の配下もそうなのだろうか? 君が何か指示を出すたびに、顔を真っ赤にして『は?』『ぁあ?』とキレ散らかすのかい? 大変だねぇ。貴族の爵位関係というのは、そんなに蔑ろにしていいものでもないと思うのだけれどねぇ」


「……し、失礼しました。ご命令通り、他の支部の視察にいってまいります」


 そう言ってから、ラストローズは、言いたいことを山ほど飲み込んでいるような顔で、この場をあとにした。


 ★


 ドアの向こうの『ラストローズの足音』が完全に消えたところで、

 セミディアベルは、ゼンドートに、


「さて、オモチャ遊びも堪能したことだし、そろそろ、本題といこう」


(この人にとっては、『15歳で辺境伯になったラストローズほどの天才』ですら、ただのオモチャか……恐ろしいねぇ)



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