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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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15話 実はまったく嘘じゃない、センエースの素。


 15話 実はまったく嘘じゃない、センエースの素。


「俺の下半身には、もっと地獄を見てもらう。全ての細胞をブチ殺し、そして質の高い細胞に生まれ変わらせる」


「……」


「ご理解いただけましたか? 俺はこういう人間です。決して別人が変装しているのではない。『猿の17番』とは、もともとこういう、狡猾で、野心深く、狂気的な根性の持ち主だったのです。――アホで怠惰で、『魔王特効のあるカマキリ』を召喚するしか能のないゴミというのは、あくまでも仮の姿。これが、俺の素なのです」


「……ほう、なるほど。だとしたら、見事な演技だったと言わざるをえない」


「お褒めにあずかり、恐悦至極にございます」


 過剰な慇懃で頭を下げてから、

 センはスっと顔を上げる。

 その間も、ずっと、空気イスを保っている。


 ここまでセンがゼンドートに言った言葉は、ほとんどが、ただの『その場しのぎの嘘』だが、センエースが『狂気的な努力の鬼』であることは紛れもない事実。


「まだ、なにか、聞きたいことがありますか、この上なく偉大なる次期統治者ゼンドート閣下様」


「……いや、もうない」


「それでは、失礼します。どうやら、もう午後の特訓はないようですので、自主練をさせていただきます」


 そう言って、センは、貴賓室を後にした。


 部屋に残されたゼンドートは、一度、天をあおぎ、


(嘘くさい話だったな。……しかし、だからこそ、本当かもしれないと思ってしまう。……仮に、今の17番の発言が嘘だとして……あそこまで奇妙な嘘をつく理由が、何か一つでもあるだろうか? …………まったく思いつかない)


 ゼンドートは、かなり賢い方だが、

 エスパーではないので、

 他人の考えを完全に読むことは出来ない。


 そして、賢いからこそ、バカの思考が分からない……ということが、往々にしてある。


 センエースは、本来の『猿の17番』の演技をして、周囲の目を欺く……というのが、シンプルに面倒でイヤだった。

 だから、素の自分をさらけ出して、『実は、今まで無能の演技をしていた』という嘘をついた。


 賢い者なら、普通に『本来の猿の17番』の演技をするだろう。

 その方が自然で、今回のように、変に怪しまれることはないだろうから。


 けど、センは、ある意味で、すごくバカだから、

 『無能の演技をしていた』ということにして『素の自分のすべてをさらけ出す』という誰がどう見ても最悪の悪手を打った。


 これが、センエース!!

 異質な性格をした、稀代の超狂人!!!


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