表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

211/414

10話 そして、無様に、世界を殺すんだよ。


 10話 そして、無様に、世界を殺すんだよ。


「脆い拳だ……みっともねぇ」


 そう吐き捨ててから、

 センは、自分の最奥へと潜っていく。

 精神が尖っていく。

 ナイフで削りすぎた鉛筆みたいな、凶器的な先鋭。


 折れた拳を握りしめるセンを見て、

 ゼンドートは、


「まさか、その拳で殴るつもりか? やめろ、無意味に痛々しいだけだ。君は召喚士なのだから、召喚士として戦え。バカな君にも分かるよう、具体的に言おうか? 例のカマキリを召喚すればいいんだ。……誰も君に前衛としての役目など求めていない」


「誰が、いつ、どのように、どうして、何を、俺に求めるか……全部、どうでもいい。俺は俺のワガママだけを執行する。命の歪みは矯正した……次の拳は……もっと熱くたぎる。きっと、血を吐くだけじゃすまないぜ、ベイベ」


 そう言ってセンはまた加速する。

 ヘシ折れた拳にオーラを込める。

 爆音の心臓が、風雅にシャウト。

 気血が膨らんで奇抜な龍となる。


「――閃拳――」


 先ほどよりも、明らかにキレのいい正拳突き。

 スピード、パワー、圧力……すべてが数段階上の領域に上がっている。


 アドレナリンで圧縮されたコンマ数秒の中、

 心の奥で、センは叫ぶ。


(もし、俺の本名が、マジでセンエースだとしたら……自分のパンチに、閃拳せんけんって名前を付けるのは、常軌を逸してダセぇ行為。……だが、それでいい。キモすぎて笑われるぐらいじゃねぇと届かない風景がある。俺の覚悟で……世界を殺す)


 バチバチに膨らんだ感情をブースターにして、

 センは、ゼンドートの顔面を砕こうとした。

 『もう、いっそ、ここで、ゼンドートを殺してやる』という、気合いの入った魂の一撃。


 そんな一撃だったからこそ……

 ゼンドートの魂にも火がついてしまう。


 再三言ってきたことだが、

 事実、ゼンドートは、性格こそアレだが……

 ――本当に優秀な武人なのだ。


「ナメるなよ、小僧」


 無感情に、冷や汗一つかかず、

 ゼンドートは、センの踏み込み足にタイミングを完璧に合わせて、

 センの閃拳を最小の動きで回避すると同時、

 ――センの顎に、最短距離のショートフックを合わせてきた。


 シュインと、音すらも楚々(そそ)に、

 センの顎を吹っ飛ばすゼンドート。


 砕け散った顎の痛みを感じながら、

 それでも、センは、

 ゼンドートを強い目で睨みつけながら、心の中で、


(ガチで強ぇじゃねぇか。ハンパねぇ。そんなテメェを殺さないと世界が終わる。……オーケー、ミッション了解だ。必ず殺してやる。首は洗わなくていい。跡形も残さず吹っ飛ばすから)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ