表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

209/414

8話 死んでるインパルス。


 8話 死んでるインパルス。


 ゼンドートは、軽やかなステップで距離を取りながら、センの様子を確認する。


 ショートフックを空振ったセンは、

 体勢を立て直しながら、


「……くそ……ゴミみたいに重たい体だ。……まったくイメージ通りに動かねぇ。……こりゃ、拳の握り方から学び直しだな……だりぃ」


 ぶつぶつ言いつつ、その場で、パパっとシャドーボクシング。

 全神経を集中させて、筋肉の挙動を細かく再確認していく。

 重たい腕に苛立ちを覚える。

 まるで、夢の中で、もがいているみたい。

 理想と現実の距離がかけ離れすぎていて耳がキーンとなる。

 酸欠みたいに頭がぼうっとして、吐き気が込み上げてくる。


 ……ちなみに、『タイムリープ前の正史』では、

 このチーム組手で、

 『17番』は、味方と協力して、

 『ゼンドートの弱点みたいなものがないか』を探したり、

 普通にカマキリ(マパネット)を召喚して、17番の力を適度に誤解させたり、

 ……などなど、色々とコスいことをやっていたのだが、


 ……今回のルートで、そんなヌルいことは一切しない。


 センは、ギリっと奥歯をかみしめて、


「シナプスが腐ってる。死んでるインパルス。……『殺し合い』を知らない五感に、惰性で脈動する血管。おままごと用の筋肉、鈍感な瞳孔、シビれねぇ皮下組織……全部ゴミ。話にならねぇ……総とっかえだ。普通は、全細胞が入れ替わるのに3か月かかるが……2日で全部変えてやる。こんなヌルいタンパク質は、俺のビルドに不必要」


 自分自身の四肢気血を全否定して、

 パッキパキの血走った目で、

 ここではないどこかと、

 どこかではないここを睨みつけ、


「理論すら無効にする血と肉で再構築。魔改造するニューロン。かわりゆく旧型プロトン。抗議文は黄昏にミュート。オプションもない孤独のセッション。ゼロに還る鼓動。髄から生まれ変わるボーン。再生アルゴリズムの脈動に没頭。自己再定義完了まで、応答停止ボット」


 オーバーヒートする自問自答。

 センエースの全部が、めくるめく沸騰。


 ……そこで、ゼンドートが、キっと目線を強めて、


「17番……何をブツブツ言っている。今はチーム組手の時間だ。集中しろ」


「集中? もちろん、しているぜ。この場にいる誰よりなぁ」


 そういいながら、センは身を低くして、


「さあ……手伝ってもらうぞ。ゼンドート伯爵閣下様よぉ。この日、この瞬間に、俺は俺を殺す。舞い散るハッピーバースデー。俺は『猿の17番』……剛毅ごうきに狂い舞う閃光」


 そう宣言してから、センは加速した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ