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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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21話 何も考えていないバカ貴族よりはマシ。


 21話 何も考えていないバカ貴族よりはマシ。


(ゼンドートは確実に殺さないといけない。もはや、こいつが、悪か正義かはどうでもいい。こいつを野放しにしていたら、いずれ、世界は、こいつという害悪に犯されて破滅する)


(そうかな……)


(は?)


(破滅はしないんじゃない? ……茶化しているわけじゃないよ。素直にそう思っただけ。だって、ゼンドート伯爵は、極端かもしれないけど、『法を守るための理屈』を言っただけだよね。極端すぎるのは事実だから、誰かがストッパーにならないといけないと思うけど、その役回りの人がいれば……この人は、案外、法の番人として、うまいこと機能するんじゃないかな……)


(……お前、それ、本気で言ってんのか?)


(ゼンドート伯爵を善人だとは思わない。正義の味方だとも思わない。けど、真剣に考えて行動している分、他のバカ貴族よりはマシだと思うよ)


 この前……ぶつかっただけで、ボクの腕を切ってきたバカ貴族『ウルベ卿』。

 あのクズと比べれば……思想だけで言えば、ゼンドート伯爵の方がマシなんじゃないかな。


(ゼンドートは、ガキの前にニンジンをぶら下げて、食いついてきたら殺そうとするサイコだぞ)


(その点に関しては……まあ……)


 そこで、ボクは少しだけ頭を回してから、

 ゼンドート伯爵に、


「あの、ゼンドート伯爵……最後に、一つだけ質問いいですか?」


「なんだ?」


「なぜ、燕の5番に、ワナを張ったんですか? 『5番の窃盗』に対し『罰をあたえた理屈』は、もうわかったので、その前段階について話を聞かせてください。あなたがワナを張らなければ、5番が罪を犯すことはなかった。あなたは、いわゆるひとつの『幇助ほうじょ』とか『教唆きょうさ』とかをした……ってことになって、だから、つまり、結果、あなたも犯罪者になるのでは? 機械的に線引きするのであれば、そういう風になりません?」


「彼女は有能な存在だ。極めて稀有けうな潜在能力を持つ天才。成長すれば、いずれ貴族となっただろう。大いなる力を持つ者には、大いなる責任が伴う。だから、心根の芯を試しておかなければいけなかった。それも僕の……彼女の主人である僕の責務だ」


「過剰に有能な奴隷は、奴隷として使い潰されるのが、この都市の暗黙のルールのはずですが? 彼女がそれほど優秀なら、むしろ、彼女は絶対に貴族にはなれない」


 事実として、ボクなんかよりも、はるかに有能で、社会に貢献しまくってきた『針土竜の3番』や『蝙蝠の7番』は、奴隷として、休みなく働かされている。



 優秀な彼女たちは、今後も、死ぬまで奴隷の身分でこき使われ続けるだろう。

 それが、この社会のルールだから。


 なんてことを考えていると、

 ゼンドート伯爵は、曇りのない、まっすぐな目で、


「そんな暗黙のルールなど存在しない」


 堂々と、そう言い切った。


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