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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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6話 輝く明日に届く、唯一の方法。


 6話 輝く明日に届く、唯一の方法。


 運動部員は、監督やコーチに憎悪を抱くもの。

 恩知らずで申し訳ないけど、法律がなかったら、

 ボクは、きっと、カルシーン伯爵を殺している。


 基礎訓練がようやく終わり、やっと休めると思ったが、まだまだ訓練は終わらなかった。


「次は反応速度を高める訓練を行う。私の攻撃を回避し続けてもらう」


 そう言ってから、カルシーン伯爵は、両手に魔力をためて、


「連続光矢ランク5」


 放たれた無数の『光の矢』。

 かなりの速度で迫ってくる。


 ボクは、どうにか、ギリギリのところで回避する……が、

 どうやら、この光の矢は、ホーミング性能がついているようで、


「どわぁつ! うぇぁっ!」


 避けても、避けても、何度でもUターンして、襲い掛かってくる。


「集中力を切らさないように! ここから1時間、避け続けてもらうから」


 その発言を聞いて、ボクの集中力がプツンと切れた。

 向かってくる矢に、ボクは、逆にタックルを決めて……そして、気絶した。

 ……もういっそ、殺せ。



 ★


 《雅暦がれき1001年7月19日夕方》


 ……空が濃い赤紫になってきた。


 全てのトレーニングを終えて、

 ようやく、ボクは家路につく。

 運動場のすぐ裏手が『寮』で、本当に助かった。

 この距離なら、なんとか這って帰れる。


 ズリズリと匍匐前進ほふくぜんしんで家に帰っている途中で、

 汗だくの20番が、


「17番、流石にもうちょっと頑張れよ。お前、体力なさすぎ」


 と、ボクを煽ってきた。

 普段だったら、小粋なジョークの一つでも返すところだけれど、

 さすがに、今日は何も言えなかった。

 口を開くことすら億劫おっくう

 汗をかきすぎて、頭がズキズキしている。

 口の中が血の味で一杯。

 しんどい、しんどい……


 と、そこで、ボクの中にいるモンジンが、


(情けない奴だ。根性が足りない)


(……っるさい)


 心の中の会話すらしんどい。

 死にそうだ……

 と、ぐったりしていると、

 あろうことか、モンジンが、ご機嫌に、


(今日が終わるまで、まだ時間があるな。よし、17番、自主トレだ。運動場の隅っこに、いい感じの『巻藁(わら束を巻いた訓練用の柱)』が立っていたから、正拳突きの練習に行こう。とりあえず、1万回を……8セット)


(……は、はは……はいはい、オモロい、オモロい)


 サラっと流すボクに、モンジンは、


(ボケてねぇよ、ガチで言ってんだ。さあ、自主トレだ。人に命令されたメニューだけをこなしていても、輝く明日には届かねぇ。人がやらない時間にどれだけ積むかで、そいつの器が決まる)


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