表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

178/414

最終話 めでたし、めでたし。 


 最終話 めでたし、めでたし。 


「無駄にダラダラと悩むような『判断力に問題のある者』は必要ない。この場で決めてもらう。覚悟の決まった者から、私のもとにきなさい。志願しない者は、そのまま帰ってもらって結構。言うまでもないことだが一応言っておく。今日、見聞きしたことは絶対に黙っておくように。イタズラに流布した者は、治安維持のため、問答無用で極刑に処す」


 ラストローズ辺境伯が、そう言い終わると同時に立ち上がる者が半数。

 悩んだ顔で座ったままの者が半数。


 立ち上がった者の中の何名かは、ラストローズ辺境伯に背を向けて帰宅していった。

 魔王討伐隊に入った際の死のリスクを考えれば、それも当然の決断。

 むしろ、ラストローズ辺境伯のもとに向かっている者の方が異常。


「志願いたします! ぜひ、俺を、魔王討伐隊のメンバーに登用していただきたい!」


 最初に志願したのは、ボクの幼馴染と言ってもいい知人、猿の20番だった。

 あいつ、根性あるなぁ……

 まだ若いから、考えが足りないだけかもしれないけど。

 頭が良いからといって、『無鉄砲じゃない』とは限らない。

 無根拠の自信とか、理屈のない正義感とか……そういうのは、むしろ、性能が高いヤツの方が、無駄に備えているもの……だったり、なかったり……


 座って悩んでいた者たちも、次第に結論を出して、帰るなり、志願するなり、それぞれの道を選ぶ。


 最終的に、30人ぐらいが魔王討伐隊に志願するコトとなった。


「猿の17番……きみは? もう、決断していないのは君だけだ。残り時間は20秒」


「え、あ、ボクも、わざわざ志願宣言する必要ありました? さっき、勇敢にも魔王へと挑み、そして、見事、致命的な一撃を与えた、このボクが?」


「余計なことは言わなくていい。どうするんだ?」


「もちろん、志願しますとも。大船に乗った気でいてください。ボクが所属したことで、魔王討伐隊は史上最強の組織になりましたよ。よかったですね」


「……自信があるのはいいことのはずだが、君を見ていると、そうではないのかもしれないと思ってしまうな」


 ラストローズ辺境伯が、しんどそうに、そうつぶやいたことで、

 この場に残っている志願者たちが一斉に声を出して笑った。


 志願者の中の何名かが、ボクに、


「多少は頼りにしているぞ、17番」

「お前のカマキリは、かすかな希望……と言えなくもない」

「今のお前のままだと、魔王の攻撃がかすっただけで死にそうだから、先天的なスペシャルに頼るだけじゃなく、ちゃんと体も鍛えろよ」


 余計なお世話だ。

 ダンジョンで山ほどモンスターを倒したりとかしているけど、

 なんでか、まったく成長してくれないんだよ、この体。


 などと、心の中で文句を言いつつ、

 ボクは、志願者たちの輪の中に入る。


 こうして、ボクは、

 『年収100万以上の職』と『住所』という、

 『平民になるために必要な要素』を全て手に入れた。


 問題なく平民に昇格したボクは、

 その後も、いい感じに魔王を使い、

 どんどん出世して、

 そして、最終的には大公の地位まで上り詰めましたとさ。

 めでたし、めでたし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ