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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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129話 道徳の授業。


 129話 道徳の授業。


「い、い、いいか、落ち着くんだ!! れ、冷静に! 大丈夫だ! 僕たちなら、相手が魔王でも、生き残ることができる!」


(ゼンドート伯爵って、有能ではあるっぽいね。ボクなら、急に殺意満点の魔王が目の前に現れたら、ションベン漏らす以外に出来ることは何もないよ)


(スペックが高いのは事実だな。身のこなしも、この中で最高峰。……ただ『性格』がぶっ飛びすぎているから、有能かどうかは、正直どうでもいいけどな。他にどんだけプラスのポイントがあっても、あいつに対する評価がマイナス点から盛り返すことはありえねぇ)


 そこで、ラストローズ辺境伯が、


「アローフォーメーション!! 私がやじりを務める! 全力でサポートしてくれ!!」


 覚悟を決めて、ゼラビロスに特攻を仕掛ける。

 それに続くようにして、カルシーン伯爵も突撃。

 ゼンドート伯爵は、自身の奴隷である『燕の5番』を盾にしつつ、後方から攻撃魔法を放った。


 ほかの面々も、魔王に臆しつつも、『魔王を殺さないと生き残れない』ということは理解できるらしく、必死になって、攻撃をしかけている。


 ゼラビロスは、大量の攻撃を『記録的なスコール』のように浴びていながら、微動だにしない。

 轟雷と砲声の混濁が、世界を圧し潰すように響いても、昼下がりのコーヒーブレイクのような涼しい表情を崩さない。

 遠距離魔法の一つがゼラビロスの頬をかすめた瞬間、そこに残ったのは傷ではなかった。ただ、魔力の奔流が、アスファルトに堕ちた雪みたいに吸い込まれ、消えていっただけ。

 ゼラビロスは、何も言わず、ただそこに在るだけで、『王』としての威圧を空間に刻みつけている。


 その光景を見つめながら、ボクは、心の中で、ボソっと、


(今日はまだ、4分以上、召喚できるよね)


(ああ)


(じゃあ、時間一杯使って、ゼンドート伯爵に、道徳の授業をしてあげようか)


(……4分じゃ、何も伝えられないと思うけどな。つぅか、100時間ほどかけてミッチリ教え込んでも、あいつは余裕で赤点をとりそうだ。面構えが違う……いや、逆に100点を取るかもしれねぇ。正直、そっちの方が怖い)


 しばらくは黙って攻撃を受けていただけのゼラビロスだったが、

 一度、ギラっと目を光らせると、スっと、身を低くして、

 獰猛な四足獣みたいに、グワっと、地下迷宮研究会の面々にとびかかった。


「うぁああああ!」

「いやぁあああ!」


 極めて優秀な実力を持つ『上位貴族』と『超級奴隷』だけで構成されている地下迷宮研究会の面々。

 だが、魔王が相手では、さすがに、プライドを保つことができない。

 子供のように泣きわめく者が続出。


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