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センエース~『2垓年』努力した童貞。理不尽に全てを奪われたが、必ず全て取り戻す~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
第二章 魔王を使って成り上がれ!! バレたら絶対に殺されるから気をつけろ!

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119話 疑いようのない完璧な嘘。


 119話 疑いようのない完璧な嘘。


 空気そのものが、ちょっと重たい。

 ボクの肺が圧縮されているんじゃないかと思うくらいだ。

 この勢ぞろい感……

 漫画だったら見開きで紹介されていることだろう。


 ……まあ、でも、この強者感満載の人たちですら、

 魔王の前では紙屑のように蹴散らされるんだけどね。


 ――なんてことを思っていると、

 地下迷宮研究会の代表である『ラストローズ辺境伯』が、

 7番の前に出てきて、


「カルシーン伯爵と針土竜の3番を助けてくれたこと、心から感謝する。君の優秀さにはいつも助けられている。ありがとう」


 と、大貴族でありながら、見栄も外聞も脇に置いて、奴隷に対して素直に頭を下げた。

 貴族社会において、それが正しいかどうかはともかくとして、人間としては非常に好感が持てた。


 頭を下げたラストローズ辺境伯に、7番が、


「やめてください。私も、カルシーン伯爵に助けられました。というよりも、カルシーン伯爵が必死に盾役を担ってくれたから、こうして生き残ることができたのです。感謝をしたいのはむしろ私の方」


 と、7番は、丁寧に、『嘘のストーリー』を練り上げていく。

 『嘘を積み重ねていく際の諸々の手際』がうますぎて、ボクは、彼女に対し恐怖を覚えた。

 優秀なサポーターで助かるのは事実だけど……ここまで嘘がうまいとなると、やっぱり、怖いよね。

 『女性はウソがうまい』という風のウワサを聞いたことはあったけれど、どうやら、あれは事実だったらしい。

 もし、ボクが7番と結婚していたとして、浮気されて、それを指摘したとしても、たぶん、舌先三寸で丸め込まれて、最終的には、こっちが頭を下げることになるだろう。

 そして、気付いた時には、慰謝料を払っていることだろう。

 結婚怖い……っ。


 ……なんて、そんな風に、7番のハイスペックぶりに震えていると、

 モンジンが、


(7番が味方になってくれてよかったな。これなら、どうにかなりそうだ)


(そ、そうだね、彼女は優秀だ。助かるよ……)


(ふふん、どうだ、俺の配下は高性能だろう)


(いつの間に、7番が君の配下になったんだよ……彼女は、あくまでも、ボクのサポーターだ)


 ……その後、階段をあがり、宿舎へと戻ってから、

 地下迷宮研究会の『ヒーラー担当』の介抱を受けたことにより、

 3番とカルシーン伯爵が、目を覚ました。


 地下迷宮研究会のヒーラー『ゼンドート伯爵』は本当に有能で、『大治癒ランク8』という、カルシーン伯爵以上の、超スペック回復魔法を扱うことができた。



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