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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
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027 城壁都市ナキサガ

俺は暗部の前隊長のケント(ジジイ)と聖騎士リンを伴い、地竜の馬車で城壁都市ナキサガに着いた。


高い石塀に囲まれた難攻不落の都市。


門番には、冒険者証を提示して中に入る。


「Eランクなのに地竜の馬車かよ?」

門番が(いぶか)しむ。


御者席の聖騎士リンが門番を睨んだ。


「何か問題があるのか?」


「いや、問題は無いが・・・。」


「それでは、通らせて貰おう!」


リンは堂々とした佇まいで、門番を一瞥すると、有無を言わさず押し通った。


因みにジジイは、馬車の下に隠れている。


都市内に入ったら、独りで暗部の元に行って説得するから、気にしないで欲しいと言われている。


門番の防具はしっかりした全身鎧と槍。牧場に持っていきたいなぁ。


門番の態度もちょっとカチンときたしなぁ。


俺は時を止めた。


馬車を飛び降り、門番2人の防具を脱がして、武器と防具をアイテムボックスに収納した。


今回は防具の下の服はそのまま。


馬車に乗り、時を戻す。


後方の門では、叫び声が聞こえた。


「な、何だあああああ!」

「い、いつの間にいいい?」

「武器と防具が消えてる・・・。」


門番達の叫び声を無視して領主の城に向かう。


領主の城は一際大きく遠目からも確認出来る。一目瞭然。


真っ直ぐ城に向かって馬車を進める。


城の門にも門番が2人、槍を構える。


「何者だ!要件を言え!」


上から目線だね。


「聖騎士リン・パーシヴァルだ!公爵家の全財産を貰いに来た。」


事前打ち合わせ通り、ここからは、正々堂々と正面から乗り込むのだ。


リンは決闘の魔法誓約書を高く掲げる。


「な、何?聞いて無いぞ。」


俺は馬車から降りて、門番に迫る。


「貴様らの都合は知らん。武器と防具も公爵家の財産だ。貰って行くからその鎧を脱ぎ、武器も寄越せ。」


「上の者に確認してくるから、ちょっと待て!」


「確認の必要は無い!この誓約書こそ、その証拠である。」


「いや、俺では判断出来ない!待つのだ。」


と言った後、小声で。


「おい、此奴らをここで引き留めておけ。」


そう言うと門番の内1人が城に駆け込む。


俺はそれを見て時を止めた。


直ぐさま、雷の杖で門番2人を気絶させる。


時を動かす。


「リン、鎧を脱がせろ!」


「はい。」


「そう言えば地竜と馬車は、ここに置いて行って大丈夫かなぁ?」


とつい独り言。


「もう少し先の城の入口まで、乗っていっても大丈夫です。その後、我々が預かります。」


俺の後ろから声がした。


「ん?」


後を振り向くとそこには黒人?の女性がいた。


「いつの間に!」


痩せているが、かなり背が高い。180cmぐらいありそう。


モデル体型で小顔、美しい顔立ち。

思わず見とれそうだ。


(しなやか)な物腰、隙の無い仕草で、黒い獣の耳が頭の上にピョコンと見えた。


「タクミ様、お初にお目に掛かります。暗部のノワと申します。」


「お、おう。」


俺はピョコピョコ動く黒い獣の耳から、目を離せない。


そして、黒く長い尻尾が揺れている。


「黒豹獣人で御座います。ケント様にお話を聞いて、お手伝いに参りました。ご用命がございましたら遠慮なくお申し付けください。」


「お、おう。取り敢えず、門番の鎧を脱がせて。」


「畏まりました。」


ジジイは何時の間にか、馬車から離れて暗部達に連絡を取った様だ。

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