187 依頼の報告
悪魔アムドゥスキアスを倒した俺達は、冒険者ギルドに向かう。
途中でレッドデビルベアの袈裟懸けとキラービーソルジャーのビーワン、ビーツーと別れた。3者はそれぞれ群れに戻った。
そしてゴブリン達も野営地に戻り、俺とジャイアントハーフの聖騎士リンと、剣聖ルイと、ゴブリンキングのゴブマルの4人で冒険者ギルド行く。
ゴブマルは一緒に歩いてはいないが、どこかに隠れながら、ついてきてるはずだ。
呼べば、シュタッと現れるからね。
冒険者ギルドの受付で、俺は冒険者証を提示しギルド長に面会を求めた。
「Eランク冒険者のタクミだ。依頼の報告でギルド長に面会をしたい」
「は? Eランク」
「そうだ。直ぐに面会したい」
「いやいやいや、無理でしょ。ギルド長も忙しいので、Eランクの冒険者と面会する時間は無いわよ」
「ほう、そうか、分かった。面倒臭いから 、じゃあ、会わなくてもいいや」
「あのねぇ、その口のききかた生意気よぉ。改めた方が良いわよ」
俺は無視して後ろにいたルイに声を掛ける。
「ルイ、袈裟懸けとユニコーンの依頼を除いて、報告しておいてくれ。袈裟懸けとユニコーンは未達成でいいから依頼キャンセルだ」
「はい。承知しました」
ルイが冒険者証を提示して依頼の報告を行う。
「え? 剣聖ルイ様?」
「そうですよ。討伐証明の素材はカウンターに置いて良いのかな?」
「は、はい。……ちょっと待ってください。ギルド長に面会の許可を取って来ます」
受付嬢がカウンターの奥に行こうとしたので、俺は手を掴んで引き止めた。
「いや、いいよ。もうギルド長に会う気はなくなった。依頼達成の報告と未達成キャンセルの連絡の処理をしてくれ」
「ちょっとぉ、離してよぉ」
「いいから受付の仕事をしろ。ルイ、依頼達成の報告とキャンセルだけしろ。他の事は一切話すな。食堂で待ってるぞ」
「畏まりました」
俺はカウンターに討伐証明の素材を置くと、ルイに指示して、ギルドに併設された食堂に向かった。
討伐証明の素材はエルダートレントの他にも、ゴブリン達が倒したものもあるので、カウンターに山のように重ねた。
「ルイさん、あの生意気なEランクに弱みでも握られてるのですか? ギルドで相談にのりますよ」
「いやいや、タクミ様はパーティーのリーダーだし、私より強いよ。このエルダートレントを倒したのも、タクミ様だ。」
「え? これってエルダートレントの特殊個体じゃないですかぁ! こんな大きい魔石初めて見ました。これを倒したのがあのEランクですかぁ? 信じられませんねぇ」
「あのねぇ、タクミ様に失礼な事を言うと後悔しますよ」
「え? だってEランクですよ」
「タクミ様は、ドラゴンスレイヤーでもあり、デーモンスレイヤーでもありますが、この領地はサトウ国の傘下に入ったのを知ってますか?」
「は、はい。知ってます。……ドラゴンスレイヤー? でデーモンスレイヤー?」
「タクミ様はサトウ国で一番偉い人──」
ゴン!
「い゛でっ」
ルイの後頭部に、俺が投げたモンスターの魔石が直撃した。
「ルイ! 余計な事は言うなよぉ! 早く報告を済ませろぉ!」
「す、すいません」
ルイは涙目で後頭部を押さえる。
それを見て、受付嬢の顔が青くなった。
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