186 アムドゥスキアス
俺達は、ユニコーンの姿をした悪魔アムドゥスキアスと、対峙していた。
「一応聞くけど、何か止むに止まれぬ理由があって、モンスターを集めてた訳じゃ無いよね?」
俺は念のためにアムドゥスキアスに聞いてみた。
「む? 何を確認したいか分からんが、お前らも死ぬ前に特別教えてやろう。俺が人間を喰うのだよ。恐怖で怯える奴を喰うなんてサイコーじゃないか。その上、魔王の手甲と魔王のブーツまで手にいれられるなんて、俺はなんてついてるんだ」
「ふーん、同情の余地は全くないな」
「同情? 餌が何を言ってるんだ? その娘の様に怯えて震えてろ。但し、チビられると不味いから困るぞ」
アムドゥスキアスが剣聖ルイを指差すので、ルイを見たら顔を青くして、震えて漏らしていた。
俺に見られて顔が赤くなった後、下を見て股間を押さえている。
「み、見ないでくださいぃいいい」
まあ、取り敢えず時を止めた。
おっと! アムドゥスキアスの奴、俺がルイを見てるうちに俺を角で刺そうとしていた。
危なかったか?
でもジャイアントハーフの聖騎士リンを見ると、手を上げて『聖騎士の守り』を発動していたので、問題はなかった様だ。
確か悪魔は聖剣で核を斬れば良いんだったよなぁ。
アイテムボックスから聖剣を出す。
鑑定でアムドゥスキアスを見ると、額の角の根元に核があるな。
悪魔の角は素材として良さそうなので、角を傷付けない様に、聖剣で核を斬った。
時を動かす。
「死ね──」
アムドゥスキアスの顔が半分に切断して落ちて倒れた。
ドサッ。
レベルアップのメッセージが流れた。
「え? ええええええええええ!」
ルイが叫ぶ。
「悪魔は死んだのですか?」
ルイは顔を覆った手の指の隙間から見ていた。
「死んだよー。」
「信じられない……」
「私の替えの服にお漏らしされるのも、信じられないわ」
リンの言葉にルイは平謝りだ。
「ゴブマル、この角は良い素材になるかね?」
「おお! タクミ様、鑑定で見てください」
「鑑定?」
俺はアムドゥスキアスの角を鑑定した。
悪魔の角は魔王の角だった。
しかも魔槍として使えるらしい。
「何これ! リン、魔王の角だってしかも魔槍として使えるらしいぞ! これはリンにあげるね」
俺は角を斬り取りリンに渡した。
「おお! 有り難き幸せで御座います」
リンは魔王の角を受け取ると、魔槍として振り回した。
「凄い振り易いです! ゴブマル攻撃してきてみて」
リンは嬉しそうに魔槍を右手で背中に構えると、左手の平を上に向け指でゴブマルに「おいでおいで」にポーズを決めた。
「承知しました。失礼します」
ゴブマルが短刀でリンを斬り払う。
短刀を魔槍で捌くと……。
短刀の刃は溶けた。
すげぇじゃん!!
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