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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
170/192

170 ゴブリン達と合流

俺達はヒッポグリフに乗って、ラナの領地に向かうゴブリン達の元へ飛んでいた。


そこに剣聖ルイもいるはずだ。


「ノワ、ゴブリン達の居場所は分かるかい?」


ゴブリン達は移動中だから、見つけるのが、大変かなぁ。


「大丈夫ですー。大体の方向は分かりますしー、上空から見れば直ぐに見つけられるでしょー」


ヒッポグリフは高速で飛行し、あっという間にラナ領に入った。


すると、比較的大きめ都市の郊外に、ゴブリン達が野営をしているのが見えた。


「お! アレだね。比較的早く見つけたな」


「そうですねー」


俺達はゴブリン達の野営地に落ち立った。


上空から俺達が来るのが見えたのか、ゴブリン達は整列指摘出迎える。


整列したゴブリン達の前に、3匹のゴブリンキングのゴブオとゴブマルとゴブスケがいる。


その隣に剣聖ルイ。


ん! ……その隣にラナがいた。


俺達がゴブオ達の方に歩いて行くと、ゴブオ達は一斉に跪く。


跪いていないのはルイだけ、ラナも跪いていた。


ルイはゴブリン達とラナが跪くのを見て、焦ってオロオロしている。


その様子は何とも滑稽だ。


「出迎えご苦労!面を上げていーよ」

俺は軽い感じでゴブオ達に告げる。


「タクミ様におかれましては、益々ご健勝の事と存じ上げます。この度は拝顔の栄に浴する事が適い、恐悦至極に存じ──」


「あー、そう言うの良いから、立ってくれ、ゴブオ達以外は普段通りの作業に戻りな」


「「「御意!」」」


3匹のゴブリンキングは、一斉に返事をして頭を垂れる。


それを見て、ワタワタ、オロオロが止まらないルイ。

「ま、まさか? マ、マオウ?」


ルイの呟きに、「違うから!」とツッコむ俺。


大勢のゴブリン達は立ち上がり、その場を去った。


俺の前に3匹のゴブリンキングと、ルイとラナがいる。


「タクミ様、長旅ご苦労様です。先ずは天幕にご案内致しますので、一休みしてください」


俺達はゴブオに案内されて、一際大きい天幕に来た。


テーブルと椅子が並べられていて、お誕生席に王座にしか見えない、豪華な椅子が用意されていた。


「こちらにどうぞお掛けください」


「ありがとう」

俺はその席に座ると、ゴブリンの給仕が紅茶を運んできた。


俺は紅茶を飲みひと息つくと、ラナを見る。


「で? ラナは何でここにいる?」


「ラナ領をサトウ国の傘下に入れていただきたく、お願い致します」


「はぁ? 何言ってんの?」


「依頼のお願いについて、使用人に行かせた事はお詫びします。しかし、権限も与えられず、ただ只管頭を下げてタクミ様に縋り付くだけで、解決出来るとは思えませんでした。この国はもうダメです。せめてこの領の民だけでも、救ってあげたいのです。」


「ふむぅ、そう言う事か」


「恐らくキオーガ国王陛下は、属国になる事に難色を示したはず。……如何ですか?」


「いや、悪魔討伐の条件を属国ではなく、サトウ国の領地になる事にしたよ。勿論交渉決裂だ」


「さようでございますか」


「まあ、ラナ領がサトウ国に帰属する事は認めよう。キオーガとレクに伝えなさい」


「あぁ。ありがとうございます」


悪魔に蹂躙された後に手に入れる領地より、荒らされていない領地をそのまま手に入れる方が、良いに決まってる。


「ノワ、国王レンにも伝えてくれ」


「はーい」


「じゃあ、アレだな。ゴブリン達は暫くここに留まって、悪魔軍の防衛をした方が良いのか? ゴブオ、大丈夫か?」


「イサミ将軍がサトウ軍全体の指揮をとっていますので、イサミ将軍に報告しておきますが、タクミ様の命令が最優先なので問題ありません」


「いやいや、サトウ軍全体に関わる計略に、口出しする気は無いから相談にしとけよ」


「イサミなら、何とかしますので、ご心配なく」

ジャイアントハーフの聖騎士リンまで、そんな事を言ってる。


まあ、イサミはリンの後に聖騎士隊隊長だったヤツだからなぁ。部下だったのだろうなぁ。

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続きが気になる方はどうぞ。


カクヨム様に下記新作も投稿しています。

読んでいただけたら幸いです。


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