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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
155/192

155 英雄達の仕置き

さて、『英雄に至る者達』のお仕置きはどうするかなぁ?


別に暴言を吐かれただけで、傷付けられた訳じゃ無いからねぇ。


なんだか、今の情けない姿を見ると、直接手を下す気がなくなって来たんだよなぁ。


ぶるぶる震えて土下座している、『英雄に至る者達』をジト目で見る俺。


だがしかし、ルイが言った様に何かペナルティを与えて、見逃すのも違う気もする。


「おい、お前等は月狼(ハティ)とフォレストウルフ9匹ぐらい、俺達がいなくても倒せる様な事言ってたよなぁ?」


「勿論です。俺達は使える冒険者ですので、何卒、命だけは勘弁してください。」


と勘違いしている『英雄に至る者達』の、リーダーであるミムラカ。


「ねぇ、大丈夫なの?」


と小声でタニーガを肘で押す、『英雄に至る者達』の一員モカ。


「良し、直接手を下すのは止めた。変わりに月狼(ハティ)と、フォレストウルフ9匹と戦って貰おう。勝てば見逃す。負ければ喰われる。」


「え!勝てる訳無いぜ。」

「はぁ? そんな事出来るもんか!」

「良いじゃ無いか。勝てないかも知れんが逃げられる。」

「そうね。サッサと逃げましょう。」


逃がす訳無いじゃん。何だかおかしな事を言ってる『英雄に至る者達』の4人。


俺はアイテムボックスから、雷の杖を取り出して、4人を雷撃で気絶させた。


「ノワ、此奴ら拘束しておいて。」

「了解でーす。」


俺達は『英雄に至る者達』を連れて、森の入口に止めて置いた地竜の馬車に乗って、リシオジに向かった。


偶然、途中の休憩所でラナと出会う。


「よお、ラナ!帰国中か?」


「あら、タクミじゃない? そうよ、国に帰るわ。」


「そう言えば、此奴らラナの領地の冒険者らしいが、俺と敵対したので、処罰する事にしたから。」


縄で縛られた『英雄に至る者達』の4人を指差す。


「え? ラナ王女?」

「マジ?」

「タクミの話って本当だったの?」

「不味いよぉ!」

狼狽える4人。


「はぁ、馬鹿な人達ね、タクミに敵対してただで済む訳無いじゃん。」

ラナは溜息をついて嘆く。


「まあな、狼に喰われるだろうさ。」

と言って、4人を見る。


「ひぃ。」

「た、助けて・・・。」

「ラナ様・・・。」

「お願いします。」


「あのね、タクミに無礼をして、辺境に送られた私が、助けられるはずが無いでしょ。」

とラナが4人に哀れみながら告げる。


その後、ラナ達と別れて、リシオジの途中で馬車を止め、リシオジにいる暗部の草に来て貰い、『英雄に至る者達』の4人は、リトットのダンジョンに輸送して貰う事にした。


ダンジョンマスターのマリカに指示して、ボス部屋で月狼(ハティ)と、フォレストウルフ9匹と戦わせるのだ。当然ボス部屋だから倒すまでは、出られない。


狼達に喰われるのは確定だな。

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[気になる点] >「はぁ、馬鹿な人達ね、タクミに敵対してただで済む訳無いじゃん。」 >ラナは溜息をついて嘆く。  仮にも王女なので、「~じゃん」ではなく「~じゃない」 くらいの喋り方にしておいた方が…
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