151 森の狩人
大剣の男は、背中の巨大な大剣を抜いて構えると、月狼に猛然と向かっていった。
遅れて3人の男女の冒険者達も到着。
ブラックジャガー獣人のノワと、剣聖ルイは残る4匹のフォレストウルフの内2匹を、斬り殺していた。
残る2匹のフォレストウルフが俺達に迫るが、遅れて来た3人の男女の冒険者が迎撃。
ノワとルイはその様子を見て戻って来た。
「なんだか、変な人達が乱入して来たねー。」
「そうだな。声掛けもせず乱入するなんて、非常識な奴らだ。」
「そうですねぇ。その割には大して強く無さそうです。」
ルイが俺の言葉に賛同しながら、乱入して来た4人の冒険者達を見ている。
「すいません。助けていただきありがとうございます。私達はDランク冒険者パーティーの『森の狩人』と申します。私はリーダーのキオーツです。」
「同じくシャマナよ。」
「キニラサっす。助かったっす。」
「ルツなの、ありがとうなの。」
「ウコーシュと申す、助かりもうした。」
助けた5人の冒険者達が挨拶して来たので、俺達も名乗った。
「Eランク冒険者のタクミだ。」
「従者のリンだ。」
「Aランク冒険者のルイだ。」
ノワは倒したフォレストウルフの解体をしている・・・。
「ノワだよー!」
遠くから挨拶した。
「え!タクミさんは、Eランクなんですか? 強すぎます。」
「まあね。それ程でもあるよ。」
「タクミ様はドラゴンスレイヤーで、デーモンスレイヤーだからな。」
ジャイアントハーフの聖騎士リンが、自慢げに言った。
「マジすか! すげぇ。まさしく英雄じゃないすか。」
「まあまあ、俺の事は良いよ。」
「ルイさんも、その若さでAランクなんて凄いわ、本当にありがとう。」
「いやいや。」
照れるルイ。
「リン殿も素晴らしい回復魔法であった。敬服いたす。」
その時。
「すまん!1匹そっちに行った!」
と声があり、フォレストウルフが1匹、こちらに向かって来た。
「きゃあああああああ!」
シャマナが悲鳴をあげる。
残りの『森の狩人』の4人も目を見開き慌ててるが、俺とリンとルイは平常心だ。
「何を慌ててる?」
リンがシャマナを見ながら、右手をあげて振り降ろすと。
ズシャッ!
右手には展開した短槍が握られており、カウンターでフォレストウルフの頭を叩き潰した。
「え!」
愕然と大口を開けて、声の出ない男冒険者達と、リンに抱き付く女性冒険者のルツとシャマナ。
「リン様、素敵なの。」
「リン様、凄過ぎですわ。」
「リン、頭潰しちゃダメだよー。牙が壊れてるぞー。」
素速く解体をおわらせてノワが戻って来た。
「スマンな。無意識だった。」
「無意識で瞬殺?」
「怖っ・・・。」
怯える男冒険者と。
「あの、腕で××されたい・・・。」
1人だけ変なことを考えてる奴。
「あっちは随分手子摺ってるねー。」
「そうだな。実力も無いのに乱入するとは、無謀な奴らだ。」
ルイは不機嫌な顔になっている。
月狼とフォレストウルフとまだ戦っている4人の冒険者達。
「ちょっと行ってくるねー。」
ノワが駆け出した。




