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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
151/192

151 森の狩人

大剣の男は、背中の巨大な大剣を抜いて構えると、月狼(ハティ)に猛然と向かっていった。


遅れて3人の男女の冒険者達も到着。


ブラックジャガー獣人のノワと、剣聖ルイは残る4匹のフォレストウルフの内2匹を、斬り殺していた。


残る2匹のフォレストウルフが俺達に迫るが、遅れて来た3人の男女の冒険者が迎撃。


ノワとルイはその様子を見て戻って来た。


「なんだか、変な人達が乱入して来たねー。」


「そうだな。声掛けもせず乱入するなんて、非常識な奴らだ。」


「そうですねぇ。その割には大して強く無さそうです。」

ルイが俺の言葉に賛同しながら、乱入して来た4人の冒険者達を見ている。


「すいません。助けていただきありがとうございます。私達はDランク冒険者パーティーの『森の狩人』と申します。私はリーダーのキオーツです。」


「同じくシャマナよ。」

「キニラサっす。助かったっす。」

「ルツなの、ありがとうなの。」

「ウコーシュと申す、助かりもうした。」


助けた5人の冒険者達が挨拶して来たので、俺達も名乗った。


「Eランク冒険者のタクミだ。」

「従者のリンだ。」

「Aランク冒険者のルイだ。」


ノワは倒したフォレストウルフの解体をしている・・・。


「ノワだよー!」

遠くから挨拶した。


「え!タクミさんは、Eランクなんですか? 強すぎます。」


「まあね。それ程でもあるよ。」


「タクミ様はドラゴンスレイヤーで、デーモンスレイヤーだからな。」

ジャイアントハーフの聖騎士リンが、自慢げに言った。


「マジすか! すげぇ。まさしく英雄じゃないすか。」


「まあまあ、俺の事は良いよ。」


「ルイさんも、その若さでAランクなんて凄いわ、本当にありがとう。」


「いやいや。」

照れるルイ。


「リン殿も素晴らしい回復魔法であった。敬服いたす。」


その時。

「すまん!1匹そっちに行った!」

と声があり、フォレストウルフが1匹、こちらに向かって来た。


「きゃあああああああ!」

シャマナが悲鳴をあげる。


残りの『森の狩人』の4人も目を見開き慌ててるが、俺とリンとルイは平常心だ。


「何を慌ててる?」

リンがシャマナを見ながら、右手をあげて振り降ろすと。


ズシャッ!


右手には展開した短槍が握られており、カウンターでフォレストウルフの頭を叩き潰した。


「え!」

愕然と大口を開けて、声の出ない男冒険者達と、リンに抱き付く女性冒険者のルツとシャマナ。

「リン様、素敵なの。」

「リン様、凄過ぎですわ。」


「リン、頭潰しちゃダメだよー。牙が壊れてるぞー。」

素速く解体をおわらせてノワが戻って来た。


「スマンな。無意識だった。」


「無意識で瞬殺?」

「怖っ・・・。」

怯える男冒険者と。


「あの、腕で××されたい・・・。」

1人だけ変なことを考えてる奴。


「あっちは随分手子摺ってるねー。」

「そうだな。実力も無いのに乱入するとは、無謀な奴らだ。」

ルイは不機嫌な顔になっている。


月狼とフォレストウルフとまだ戦っている4人の冒険者達。


「ちょっと行ってくるねー。」

ノワが駆け出した。

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