147 落とし前
俺は立ち上がりマチクに話し掛ける。
「お前が影で様子を見ていたのは知ってたよ。どうせ、ノナカがやられそうになったら止めに入る算段だったんだろう。俺が弱かったら、ノナカが俺を殺さない程度に痛めつけて、ルイに緊急依頼を強制発動するつもりだったのだろう?」
俺はノナカに再度馬乗りになった。
「残念だったな。試合の条件で俺が止めと言うまで続くんだ。」
俺はノナカを死なない程度に殴り続ける。
ノナカは小便を垂れ流し、恐怖と痛みで脂汗を流し顔面蒼白で、顔が変型し見る影もなくなり、言葉も満足に話せなくなっていた。
「ああぁ、あううう。」
「この程度で止めてやろう、次はお前が俺と試合をするんだったか?」
俺は立ち上がり、倒れて顎を押さえて震えるマチクに向かって歩いていく。
「さあ、試合をやろうぜ。」
俺がファイティングポーズを取ると、ギルド長マチクは腰を抜かして震えていた。
「いや、試合はやりません。すいません。すいません。」
「一つ確認させてくれ、俺と敵対したのは、冒険者ギルド全体か? リシオジのギルドだけか? それともギルド長のお前だけか?」
「いえ、て、敵対していません。」
「そんなはずは無い。俺が受付嬢に言った言葉の返事が、この禿げオヤジとの試合なんだろう? なぁ!」
「ひぃ。そ、そんな事ありません。」
「おい、この落とし前どう付けるんだ。お前も再起不能の廃人にして欲しいのか?」
ドカッ!
俺が遠くから蹴りを放つと、魔王のブーツが反応し蹴りが飛び、ギルド長の顔の横を通り過ぎて、後ろの壁が壊れた。
「ひ、ひぃ。」
じょじょじょじょぉ。
ギルド長は冷や汗を流し、小便を漏らして、胯間から染みて地面が濡れる。
「なんだ!あれは?」
「げっ、蹴りが飛んだぞ?」
「どうなってるんだ?」
「ギルド長が漏らしてるぞ。」
「ぎゃははは、みっともねぇ。」
「ルイには緊急依頼は出さない。」
「そんなのは当たり前だ。それで?」
「他にどうしろと?」
「はぁ? 俺が聞いてるんだ。どうするんだ。」
「やれる範囲で何でもします。」
「何でも? 何でもって具体的にどんな事だ。」
「そ、それは・・・。」
ギルド長マチクは、周りを遠巻きに取り囲む野次馬の冒険者達を見る。
「野次馬がいると言えない事か?」
コクコク頷くギルド長。
「おい!お前等!見世物じゃないぞ、ここから出て行け!出て行かないと、次はお前等だ。」
俺は冒険者達に言って、回し蹴りを飛ばす。
ブンっ!
「ひ、ひぇっ。」
前方の冒険者達の頭の上ギリギリを、回し蹴りが通過し髪の毛を揺らした。
「うわあああああああ!」
冒険者達はギルドの訓練場を逃げ出した。
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