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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
147/192

147 落とし前

俺は立ち上がりマチクに話し掛ける。

「お前が影で様子を見ていたのは知ってたよ。どうせ、ノナカがやられそうになったら止めに入る算段だったんだろう。俺が弱かったら、ノナカが俺を殺さない程度に痛めつけて、ルイに緊急依頼を強制発動するつもりだったのだろう?」


俺はノナカに再度馬乗りになった。

「残念だったな。試合の条件で俺が止めと言うまで続くんだ。」


俺はノナカを死なない程度に殴り続ける。


ノナカは小便を垂れ流し、恐怖と痛みで脂汗を流し顔面蒼白で、顔が変型し見る影もなくなり、言葉も満足に話せなくなっていた。


「ああぁ、あううう。」


「この程度で止めてやろう、次はお前が俺と試合をするんだったか?」


俺は立ち上がり、倒れて顎を押さえて震えるマチクに向かって歩いていく。


「さあ、試合をやろうぜ。」

俺がファイティングポーズを取ると、ギルド長マチクは腰を抜かして震えていた。


「いや、試合はやりません。すいません。すいません。」


「一つ確認させてくれ、俺と敵対したのは、冒険者ギルド全体か? リシオジのギルドだけか? それともギルド長のお前だけか?」


「いえ、て、敵対していません。」


「そんなはずは無い。俺が受付嬢に言った言葉の返事が、この禿げオヤジとの試合なんだろう? なぁ!」


「ひぃ。そ、そんな事ありません。」


「おい、この落とし前どう付けるんだ。お前も再起不能の廃人にして欲しいのか?」


ドカッ!


俺が遠くから蹴りを放つと、魔王のブーツが反応し蹴りが飛び、ギルド長の顔の横を通り過ぎて、後ろの壁が壊れた。


「ひ、ひぃ。」

じょじょじょじょぉ。


ギルド長は冷や汗を流し、小便を漏らして、胯間から染みて地面が濡れる。


「なんだ!あれは?」

「げっ、蹴りが飛んだぞ?」

「どうなってるんだ?」

「ギルド長が漏らしてるぞ。」

「ぎゃははは、みっともねぇ。」


「ルイには緊急依頼は出さない。」


「そんなのは当たり前だ。それで?」


「他にどうしろと?」


「はぁ? 俺が聞いてるんだ。どうするんだ。」


「やれる範囲で何でもします。」


「何でも? 何でもって具体的にどんな事だ。」


「そ、それは・・・。」

ギルド長マチクは、周りを遠巻きに取り囲む野次馬の冒険者達を見る。


「野次馬がいると言えない事か?」


コクコク頷くギルド長。


「おい!お前等!見世物じゃないぞ、ここから出て行け!出て行かないと、次はお前等だ。」


俺は冒険者達に言って、回し蹴りを飛ばす。


ブンっ!


「ひ、ひぇっ。」


前方の冒険者達の頭の上ギリギリを、回し蹴りが通過し髪の毛を揺らした。


「うわあああああああ!」


冒険者達はギルドの訓練場を逃げ出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

カクヨム様にて先行掲載中、

続きが気になる方はどうぞ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 全然悪逆非道じゃない件。 言葉だけの謝罪を認めるとか、聖人に近いかと。
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