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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
131/192

131 第二王子キオーガ

マヒロシ王国の王城の入口に馬で乗り付けた俺達3人。


俺、人間の勇者タクミ。

(ん?勇者だっけ?と思ってる人いるでしょう。暴れるだけで、全く勇者らしい事してないからなぁ。)


そして、ジャイアントハーフの聖騎士リン、Aランク冒険者の人間である、剣聖ルイの3人だ。


ブラックジャガー獣人のノワも一緒に王城まで来たが、監視していた者を始末してから、合流してくる事になっている。


城の入口には兵士が2人、盾を持ち剣を腰に差して、無言で立っていた。


その横には文官っぽい、背筋をピンと伸ばした矍鑠たる老人が、此方を見ている。


「本日は訪問を受ける予定は無いはずですが、どなた様でしょうか?」


「俺はタクミだ。宣戦布告に来た。」


「ほう、宣戦布告?どちらの国ですかな?」


何だこのジジイ、やけに余裕を持って、落ち着いてるじゃないの。


「国では無い。俺個人だ。」


「ふむ。門番からの連絡が無く、不審者が堂々とここに来れるとは、普通ではあり得ない。面会が可能か確認しますので、お待ちなさい。」


「断る。押し通る!」


「む、無理を言うでは無い。ここは王城だ。素性の知れない者を自由に入らせる訳にはいかんのが、分からんか!」


「分からん。」


俺が馬を降りて前に進むと、ジジイは横の兵士に目配せした。


兵士2人が剣を抜き、俺とジジイの間に割り込んできたが、首が落ちて倒れた。


俺が時を止めて、首を刎ねたんだよ。


「え!」


驚き唖然とするジジイを押し退け、扉を開け放つ。


吹き抜けのホールが広がる。


誰もいない。


「国王は上だよね?」

俺は振り返りリンに聞いてみた。


「はい。恐らくは赤いカーペットの上を歩いて行けば、謁見の間に出るはず、その奥が国王の居所に繋がると存じます。」


あれー、随分丁寧な言い回し。


成る程、ドラ○エのお城と一緒だな。


ホールから上の階に続く階段を、赤いカーペットに沿って登っていくと、階段の上に影が見えてきた。


「ん、誰だ、お前?」


複数の兵士を後ろに従えた男。


「王子、後ろに下がって下さい。」

男の前に出る兵士達。


「見慣れない顔だな。何者だ!ここで何をしている。」


兵士の1人が誰何する。


「タクミだ。宣戦布告しに来た。」

俺は立ち止まらず、ゆっくりと階段を登る。


「はぁ?何寝言言ってるんだ。王子の前だぞ。」

「不敬にも程がある。」

「止まれ!」

兵士達は剣を抜いて構える。


おっ、剣を抜いたって事は殺しても良いな。


と思ったら・・・。


「ちょっと待て!」


後ろから、兵士の肩を押さえて押し退け、王子が前に進み出る。


「俺は第二王子のキオーガだ。タクミと言えば、レクが言ってた男じゃないか? 面白い、1度会って見たかったのだ。ちょっと付き合え。」

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カクヨム様にて先行掲載中、

続きが気になる方はどうぞ。

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