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異世界ツーリング  作者: おにぎり
第八章~ケセラセラ
111/135

後書き ネタばれなし

8.19 三話(話?)目


最後の最後。後書きです。

あとがき 本文は下





























 さて、憧れの「あとがき」という奴をちょこっと書いて行きたいと思います。

 ネタばれはしません。


 本作は大体二ヶ月くらいで執筆したものです。時間の合間を見て全力でシコシコシコシコ書いてきました。考えている時間は別として、執筆時間は300時間くらいだと思います。

 投稿を始めた7月末から後書きまで、まだ一月も経っていませんね。投稿を初めたころは、第6章辺りを書いていたと思います。8章の最終話を書き終えたのは八月十日くらいです。


 基本的にガチガチにプロットは立てていません。テキストとして形にあるのは名前リストのみ。あとは作者の脳内だけに存在しています。

 「全体はこんな流れで…」「こんなシーンを書きたい…」「じゃあこんな状況とキャラがいるな…」「ここに伏線を置いて、この話をあとで回収しよう」…という感じです。

 しかし、テーマがきっちり決まっていればそれに沿って書けるので、最終的に主軸はぶれないと思います。書いている人間は同じなので、思いのほか自然に入れ子構造が出来上がるようです。

 ただ、話ごと、キャラクターごとのバックボーンは結構ちゃんと考えます。ビジャンと彼の父親、アミルの妻と鍛冶屋の親父、あるいは親父とその娘ラヤーナの過去話についても、作者の脳内ではちゃんと一応のストーリーを組んであります。一部ご存知の方もいるでしょう。でも、過去話かつ枝葉なので、ここには書きません。


 執筆に当たっての調査は、あまりしていません。

 技術的、学術的、地理的、文化的なあれこれは、基本的に作者脳内にプールされたものを使って書かれています。後付けであまり調べてはいません。

 ヘタに付け焼き刃で足掻くよりは、細部のこだわりを出しやすく、リアリティを出しやすいのでそうしています。決してめんどくさいからではない!きっとそうなのである!

 伊勢のギジツやNAISEIらしきものに関しても、作者が自分でも何となくできそう、というものをやってます。でも作者より優秀です。


 さて、終わり方に文句のある方も多いかもしれません。

 もう少し書いても良かったんですが、私はこれで綺麗にすべて収束していると思います。

 主要登場人物たちのベクトルも、すべて示せています。暗示も含めて。

 レイラーについても、極めてわかりにくい伏線を置いてあります。


 書こうと思えば延々と書いていく事が出来ます。ネット小説に多い、続きを読ませていくスタイルの作品です。

 ただ、私にはそれはできませんし、したくはありません。豆腐メンタルなのできっとエタります。始めたからにはきっちりと完結させたい、そう思ってました。

 今まで短編はちょこちょこ書いた事がありますが、長編は初めてでしたし。

 本当はもう少し書くつもりでしたが、すでに十分に書くべきことは書いたと判断し、ここで筆を置く事にしました。これ以上は蛇足だと思ったのです。

 ただ、もしかしたら外伝的なものは書くかもしれませんが…断言はしかねます。


 私がこれを書く上で注意していた唯一にして最大の点は、書き過ぎない事、です。

 なのでサクサクと話は進みますし、読者にも至れり尽くせり、といった優しさはありません。


 心理描写も状況解説も、普通の小説として破綻しない最低限の言葉だと自分では思っています。

 一部で削りすぎと多過ぎはありますが…。特に帝都編は不足ですね。帝都編は意図的にエンタメに振っていますから、その影響もあります。何名かの方にキャラクタの連続性に関して、指摘を受けました。

 基本的に、書こうと思えばいくらでも書きこむことは可能です。同じ内容で倍の長さにだって出来ます。でも、そんなのはダメダメです。書き過ぎるよりは足りない方が良い、と私は思っています。


 私は、マイルストーンのように言葉を置いていく事が出来れば、それが一番いいと思うのです。


 文章を読む事によって、普通は読者の脳内に情景や登場人物がシミュレートされるわけです。そこに最低限の言葉を与えることで、各読者が物語を自分の足で歩いていく。読むことで完成される。

 そういう、文章と読者の脳が互いに補完し合う書き方が出来たら、それが一番いいのです。

 手とり足とりは、作者も読者もある意味では簡単(楽)ですが、それでは行きたい所にはいつまでもいけません。少なくとも私はそう思っています。


 ですので、本作のキャラクターやテーマを解するに当たっては、難しい点も多いかと思います。読者には共感力による推察と、考える事を要求するかもしれません。頭空っぽにしてツラツラと読むのには向かないでしょう。

 作者の言いたい事は、伝わる人にはたぶん伝わっているし、作者の意図と違う所で何かを考えた人もいるだろうし、そうでない人は単なる異世界物と思いブラウザバックしていきます。そういうものなのでしょうし、それで良いのだと思います。


 テーマとなる言葉は3つほど設定してますが…まあ一つと言っても良いですね。残りの二つは、その一つに含包されると思います。作中では、ごく間接的に、伊勢とロスタムがたぶん数回しか使っていない言葉ですが、アールはこれを常に体現しています。まあ、そのつもりで書いてます。

 これは私が世の中で一番大切だと思っている事です。ちなみに、他の二つは作中でしばしば使ってます。


 さて、ではこのあたりで筆を置く事にします。

 外伝は検討していなくはないですが、保証はしかねます。

 何も考えていないですが、新作の方に行くかもしれません。


 では。

ではでは皆さん。ありがとうございました。

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