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ヤツが来る⑤-おっツンデレか?
私はそれをダンボールに元通りに仕舞う。
――しながら、この後やることを考えていた。
「課題はやった……買い出しはした……あとは……」
タスクのないことを確認して、私は――しばらくぶりの日課をこなすことにした。ベスの来る前までは殆ど毎日やっていたけれど、近ごろ色々あったお陰でやれていなかった、日課。
「そうさな――森、今日のご飯は何なのだ?」
「今日はねえ……カレーとかにしようかしら?」
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「ふむ……カレエとな?」
「その発音だと魚になっちゃうわよ」
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「……いや、綾。わしをじいと見つめてどうした?」
「ベス。日課に付き合ってくれません?うん、ベスは来ますよね?」
「――?お、おお?変なテンションじゃな?」
「……気にしないで下さい」
ちょっと誘うのを――照れてるだけなんて言えない。
いや絶対言わない、それこそ口が裂けても……うん。
ベスは、歩き出した私についてきた。




