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おもしれー女とやべー女と変態と⑤-ちなみに身長は一七〇センチ


「ありがとねえ、綾ちゃん」


柔かな口調でそう小音は言う。図書館を出て、歩きで帰り道をゆく。小音にとっては初めての道であるから、いつもよりかは歩調を緩めてゆっくりと歩く。


「急でごめんな〜」

「構いませんよ。けれどどうして……私の家に?」

「綾のうち、行ったことあらへんかったし、ちょーどええと思ったんよ。というか今日しかチャンスがないとゆーかな……」


「チャンス?」

「……ああ!こっちの話やから気にせんとってええよ」

「そうですか……と、そう言えば」


信号を渡った後のすぐ隣、そこの電柱に不審者注意と書かれたポスターが貼られていた。事細かく情報が載せられていたそれを見る私を見て察したのだろうか、小音が返す。


「露出狂の話?」

「です。これだけ情報が集まって、目撃情報もあるのに捕まってないとはどういう事情なんでしょうね」


・女性

・頻繁に出没

・薄手の黒のコートに黒のスカート


その他にもざっと10項目くらいは書かれており、人と遭遇してどう声をかけたか、何をしたのかの一部から始終。挙句には出没場所の具体的な情報まで載せられていた。そしてその締めに、電話番号がいくつか書かれていた。


「さあなあ、魔法でも使って逃げとるんちゃう?」

「まっさかあ。魔法使いなんてそうそういませんよ」


「けど、あんだけ出没しとるんに、……その不審者の写真だけはまだ一枚だってないんよ。これは変やって私のカンが言うとるで、ビビビと来とるよ。魔法は冗談やけど、なあんか普通の露出狂とはどっかしら違う思うわ」


そう、小音は言う。

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