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おもしれー女とやべー女と変態と②-ざわざわ
帰宅部の私が放課後の学校にやること、といってもそれは一般の学生に比べ限りなく少ない。せいぜいごくたまに小音と図書館に寄るくらいなもの。そして今日、そのたまにがあった。
学校の図書館は、ほかに比べて広い。
「この学校、ほんと蔵書が多くて助かるわあ。特に小説」
「小音、ライトノベル好きですもんね。最近何読んでるんです?」
「えーとな、名前は長すぎて覚えてへんけど。ポップで書いてあったんやけど、超人気作らしくてな。魔王マイケル(女の子)って奇妙奇天烈敵キャラクターが出てきて……」
……確か、それはベスが読んでいた漫画。こんな偶然があるのかと、私は関心した。
「原作、小説だったんですねそれ」
「……漫画があるん?」
「ありますよ?ベスがそれを読んでましたから」
「え!?あの、主人公がひたすら素数を数えるあのシーンをどーやって漫画に落とし込んだん!?四人全員八百長麻雀対決は!?命懸けの缶蹴りストリート編は!?負ければ失恋決定サッカー秘密大会は!?」
「やっぱどんな小説なんですかそれ!」
…これまでで一番に私は、作者の顔が見てみたいと…そう思った。




