4.
消えていく不安。の巻
目を覚ますと、キャミソール一枚で課長のベッドに寝ていた。
「え。えーっと・・・」
私は昨日の行動を思い出す。響子先輩と真生と私で女子会をして、そのあと事前に約束したとおり課長が最寄り駅の改札まで迎えに来てくれて一緒に部屋に帰った。うん、ここまではOK。
顔をさわると、どうやら化粧は自分で落として寝たようだ。服は・・・まさか、課長が脱がせてくれたのだろうか・・・だとしたら、私は課長にえらい迷惑かけたのでは・・・おいおい、私。
「うわあ・・・・私ったらなんてことを」
「大丈夫、なにもしてないから」
「あ、そうですか。よかった・・・ぎゃあ和哉さん!起きてたんですか」
隣を見ると、課長が目を覚ましていた。
「おはよう、董子」
「お、おはよう。和哉さん。あの私はどうして普通にベッドで寝てるんでしょうか」
「化粧を落とした後、自分で寝室に行ってたよ。様子を見に行ったら、服脱いで寝てた。董子は手がかからないね」
「は・・・そうですか。」
よ、よかった・・・・とりあえず酒乱とかじゃなかったんだ。安堵のため息をついた私の肩を、ベッドから起き上がった課長の手が引き寄せる。
「お?」
「お風呂は先がいい、あとがいい?」
「は?和哉さん?」
「俺は、風呂は後でいいと思うんだ。」
そう言って、肩から鎖骨そしてキャミソールに手をすべらせてるのは何なんでしょうか。
「か、和哉さん・・・どこさわって」
あわてて、手を止めようとするけど逆に手をつかまえられる。
「昨日、俺がどんだけ我慢してたか分かる?」
起き上がっていたはずなのに、また私はベッドに沈んだ。
「わわたし、汗くさいしっ・・・」
「じゃあ確かめてみるか」
「ひゃあ!」
課長が私の首筋に顔をうずめる。
「ひゃあ、なんて色気のない」
「い、色気なんて私にあるわけが・・・あんっ」
「董子、かわいいなあ・・・」
「ちょ・・・かずやさん、まって・・・」
そう言われて、はいそうですかって課長がおとなしくするはずもなく・・・お風呂でも大変だった。
和哉さんから渡されたマグには紅茶が入っていた。
「あの・・・私、昨日変なこと言ったでしょう」
「変なこと?」
「・・・川辺さんのこと。」
「あ~・・・罪な男で鈍い男とかいわれたけど。理由を聞いても教えてくれないし。今なら教えてくれる?」
「それはダメです」
川辺さんのことはモヤモヤするけど、彼女の気持ちを課長に言ってしまうのは違う気がする。
私がうつむいていると、課長の手が私の顔にふれた。
「俺は不安だよ。董子をいつ横から持ってかれるかと思うと」
「私のほうが不安です。和哉さんのこと好きな人たくさんいるから、私でいいのかっていつも思ってる」
私たち、互いに不安だったの?
「私、和哉さんが好きです、大好き」
「俺のほうが董子を好きだよ。俺を甘くみないでほしいもんだ」
課長にぎゅっと抱きしめられる。
なんか、やっと自分でいいんだって思えるようなった気がした。
読了ありがとうございました。
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なんかあっさり納得してますけど
「ほのぼのにやにや路線」を目指してますので詰めの甘さは
2人の甘い雰囲気でごまかされてください・・・ダメ?




