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自縄遊戯  作者: とにあ
89/419

甘えさせてあげたかった

使用お題は一つ

甘えなんか許さなかったと思う。

私の弟は超がつくほどの優秀な天才児だった。

だから世の中全部がツマンナイバカばっかりって顔をしてた。

ほんとにつまんない弟になりそうだった。

だから、私は十人並みの頭をひねった。

私だけはちやほやせずにダメ出しし続けようって!

できて当然なら先を目指せばいいじゃない。

できて当然なら私にも理解できるように解説してごらんなさいよ!

できないなら、あんたはまだまだなのよって。

あの子はそれを真に受けてどんどん先に進んでく。

知ることが楽しいと弟はそう言っていた。

遠くなった弟を私ははなれて見守る。




弟の声も私の声も届かない。





弟のてのひらが石の表面を撫でる。


私が伸ばす手は弟に温度も何も伝えない。



泣かないでね。




お題は〔甘えさせてあげたかった〕です。

〔「かぎかっこ」の使用禁止〕かつ〔キーワード「てのひら」必須〕で書いてみましょう。

http://shindanmaker.com/467090

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