表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自縄遊戯  作者: とにあ
58/419

理由。聞かないで・・・・・・

使用お題ひとつ

 

「付き合ってください」

 君はいきなり頭を下げてそう言った。

 まず思ったのは誰?

 ふわんっとはねた髪を見て、いつもすれ違う子だと気がついた。

 名前も知らない君。

 ぱちくりと驚く僕に君はぱっと顔をあげた。

 瞳の力が強くて眩しかった。

「一日限りでいいんです。ボクと付き合って下さい」

 僕は勢いに負けて頷く。

「いいよ」

 君は花開くように笑う。


 一日限りの愛でも良いのです。


 そう歌うように囁く君の耳はかすかに赤い。

 優しいエスコート。

 僕は君を知らなかった。

 だから一日限りだというならば優しくしたかった。

「優しくされても何も返せないのに」

 そんなふうに申し訳なさそうに君は言う。

 僕は軽く笑う。

「だって、君が思いをこめて付き合ってと言ってくれたから。僕はその気持ちに答えたい。そういえば、どうして僕を選んだの?」

 君はそっと下を向く。

「好きになってたんです。ボクはあなたが好きなんです!」

君に恋したあの日から。

とにあへのお題【一日限りの愛でも良いのです。/優しくされても、何も返せないのに。/「そういえば、どうして僕を選んだの」】 http://shindanmaker.com/287899

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ