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自縄遊戯  作者: とにあ
366/419

恋の歌

使用お題ひとつ

 恋の歌はどこに居ても聞こえてくる。

 命にはぽつんとひとつはさびしすぎるから。

 一人であっても独りではない。

 独りで終わる世界を知らない。

 離れるには結びつきがあり、一人でないから独りを知る。

 知らない独りを怖れることがないように。

 独りでないからさみしさを知る。

 恋の歌がきこえる。

 結びつき、戯れてまた離れていく。

 繰り返される離別こそが孤独から遠き証。

 恋の歌がきこえる。

 眼差しをむけられたその心のざわめきをもてあます。

 教えられる甘さも離別の苦さもひとりでは知らないままだった。

 変わらず、独りではない。

 それなのに、なぜここまで独りなのだろう?

 変わらずに恋の歌が満ちている。

 変わらずひとりではないはずなのに、どこまでもひとり。

 恋の音を鳴らしても、ただどこまでも流れて消えてく。

 恋の歌がきこえる。

お題は〔恋の音〕です。

〔二人称(君、あなた等)の使用禁止〕かつ〔味の描写必須〕で書いてみましょう。

https://shindanmaker.com/467090

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