表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自縄遊戯  作者: とにあ
288/419

夏空ネオン

使用お題ひとつ

 


 なかなか闇の訪れない夏空に気の早いネオンが薄ぼけた色を添える。

 ポタリとコンクリートに吸われる汗にドロドロと溶けていくアイスが足されていく。

 純白の雪原を思わせる白が溶け落ちて汚れていく。

 友人は忽然と姿を消してしまった。

 最後に会った時、幸せそうに「さよなら」と言っていた。

 なにかを見ていけるようになったんだと私は安心していた。

 またねと返した私に困ったように「さよなら」を繰り返したのに不安がなかった訳じゃない。

「真実?」

 空を見上げる。

 闇がネオンをくっきりと見せはじめ星の輝きなど見えやしない。

「そんなものどうでもいいわ。貴女が幸せなら」

 最後に会った人物が私だと言うけれど、誰も失踪と自殺という可能性を疑いもしない。

 それ以外ないだろうと。

 それはもう部屋になにもなかったけど。

 ぽつんと残されたトランクひとつに収まる荷物。

 トランクひとつの荷物はいつ帰って来てもいいように物置きにおいてある日付けを入れて友人の名前を書いて。

 いつか帰ってきたら渡そうと決めて。

 昔、せいくらべをした仲だもの。

 またね。親友。


 私は貴女の「さよなら」の笑顔を信じてる。

「ネオン」,「夏空」,「真実?」,「純白」,「せいくらべ」です。

#五つのお題出してみったー

https://shindanmaker.com/716015

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ