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毒林檎
使用お題ひとつ
目の前にはリンゴがひとつ。
「一日一個のリンゴは医者いらず」
そんなことを言ってたのは誰だっけ?
スケブにかきこんだ平面のリンゴ。
画才の無さにうんざりする。
立体的にかける才能はないと鉛筆を放った。
羨ましいも出ないくらい才能のあった君は夢を追う。
そんな君の足かせになりたくなくて別れを切り出したのはわたし。
才能のないわたしが君の足手まといになることをわたしが許せなかった。
きっとわたしが君にできたのは時間を奪うことだけだったから。
君は何でも持っていた。
まぶしい希望も才能も夢も。
わたしは毒。
それでも君の心にシミのように残りたい。
平面のリンゴに赤をのせる。
わたしは夢で君のそばにいる。
お題はリンゴ・羨ましい・夢で、可能ならば日常系を書いてください。
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