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桜待つ頃
使用お題ひとつ
桜はまだ膨らまない。
校門から校舎を振り返る。
澄んだ冬の風がこずえを揺らす。
君はうつむき一定の距離を保つ。
抱きしめたいのに君との時間はタイムリミット。そう、終了を告げる。
君と僕は別の道を進む。
遠距離恋愛はお互いに選ばなかった。
遠い未来に交差するのだろうか?
きっと互いにもっと打算的になっているんだろう。
抱きしめたいのに僕も君も動かない。
「タイムリミットだ」
顔をあげた君は鮮やかに微笑む。
「また、いつか」
僕らは卒業する。
「青春はかえらない。それでも、思い出は消えないわ」
微笑んで君は歩き出す。
サラリ髪をなびかせて僕を過ぎて校門に触れ振り返る。
「大好きだわ」
「抱きしめたいのにダメなんだ?」
「遠距離恋愛はしないって決めたでしょ」
抱きしめたいのに青春はかえらない。
思い出の中の君はいつだってきれいな笑顔。
「抱きしめたいのに」「タイムリミットだ」「青春はかえらない」という3つの台詞を盛り込んで、とにあの別れのお話を創りましょう。
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