朝の一幕
使用診断メーカーは3つ
探偵事務所の一室を間借りして暮らしている。
この探偵事務所は四階建てで屋上部分には物置小屋があり、コスプレ娘が住んでいる。
他にも住人は居るようだが、家賃を取ってるフシはなかった。
目が覚めたらまず、身につける着ぐるみを選ぶ。視界にも身動きにもいつだって気分は挑戦者。
魅力ある動きというのはしてみたい気もするがそのための努力は放棄している。
着ぐるみでまともにメールを打つことも同様だ。誤字脱字が多いと言われても内容は届くならいいだろうと思う。
今日の着ぐるみはヨウナシ。変換次第で複雑な心境になれる。
「あれれー?」
中途半端な格好だが、二階事務所へと向かう。
「おはよう。実は頼みが」
そう声をかけると机の向こう側で書類を扱っていた君は立ち上がり、素早い動きで背中のファスナーを引き上げる。
「ありがとう」
言わなくても理解してくれる。君は……ん?
優しいんじゃなくて、もしや確信犯?
だとしたらなんて可愛いんだろう。
君の色のない眼差しが痛いのはこの下心だろうか?
うん。悶えられる。
「地球から出て行け」
君の冷ややかな声。
しかしそれはあまりにも、
「穏やかじゃないよね!?」
君はすっと横を向き、机へと戻るルートに入る。
「ああ、何か悪寒が走ったんだ。つい、正直にな。すまなかった」
すまないなどと欠片も思ってないとわかる言葉。
それでも、君の本音を引き出せたのかと思うと楽しい。
「とりあえずは、美味しく食べたいってコンセプト?」
「いいや。洋梨なだけに用無しだろう?」
「あれれー? それはあまりにも穏やかじゃないんだけどなー」
着ぐるみ男さんがよく使う3つの言葉
『ありがとう』
『穏やかじゃない!!』
『あれれー?』
http://shindanmaker.com/488658
着ぐるみ男さんがあきらめていること
《魅力・脱字・努力》
http://shindanmaker.com/488590
着ぐるみ男の深層心理は
優しさは吐くレベルです。
腹黒さはMAXです。
自尊心ははほどほどです。
気持ち悪さは地球にいられないレベルです。
自己嫌悪度は40%です。
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