表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アナザーレイド  作者: 好日日和
VS 第16世界 カイナ編
45/62

出発準備

 酸素は人間や地球に住まう生物にとってとても大切な元素である。


 地球の大気中には約21%の酸素が含まれていて、私はそれを身体に取り込みエネルギーを生み出すことで活動することが可能だ。



 逆に酸素が無ければ…



「どうしたらいいんだよー!」



 思わず愚痴る。



「シロマちゃん、酸素が無い星なら、大気中の成分はどんな風になってるの?」



「窒素が8割、二酸化炭素が1割、その他が1割です。ちなみに酸素も0という訳ではありませんが、ほぼ無いものとお考え下さい」



「窒素、二酸化炭素だけかぁ」


 そう言って自分が植物になることを思い付く。



 が、それはとても大変なことだった。まず身体の細胞を光合成できるようにしなければならない。

 そして自分で出した酸素をどう取り込んで、エネルギーとするのか…



 私のイメージ力では考えつかなかった。



「シロマちゃーん、なんかいい方法ないなかぁ」


 机に頭からを置いてシロマちゃんに問う。



「そうですね。窒素をそのままエネルギーにする方法を考えるか、そもそも酸素を必要としない身体に作り変えるかですね。


 思素も少ないので魔法でどうこうは難しいかと」



「思素があるの!?」



 思わず頭を上げた。


 思素が僅かにでもあるなら、小さいながらも魔法が使えるかも!?



 でも、向こうの世界に行ってすぐに試すことはできないから…



 やっぱり酸素が無い身体に…



 いやー、人間の身体ってすごい精密に創られているから、酸素の濃度間違えただけで死ぬ可能性もあるし、そもそも酸素がないならどこからエネルギーを得るのか。




 答えが出ないまま悩むこと1日。



 結露は


『酸素ボンベを持っていき、酸素が無くなる前に思素でどうにかする』


 という余りにもお粗末な作戦だった。


 でも、



 これくらいしか思いつかなかったんだよー…




 ーーー


 酸素ボンベといっても、スキューバダイビングなどで使う大きなものではなく、薬局で売ってる簡易ボンベだ。


 これならリュックに入るし、ある程度残量も分かる。

(ついでに安上がりだから)



 10本の酸素ボンベを購入してリュックに詰める。隙間に水と携帯食料を入れたら、もう何も入らなかった。



「とりあえずこれでいいか…」



 すごーく不安だが、それしかないと意を決した。



「シロマちゃん、今回はスキルの練習する暇がないから、とりあえず転移門まで向かおう」


「かしこまりました」



 前回の戦いから、これといってスキルは増えていない。


 心配だが仕方ない。不戦敗になるよりマシだ。




 リュックに酸素ボンベをしこたま詰めた女は、一路日本一のテーマパークへ向かって走りだした。



(毎回新幹線じゃお金が持たないよ…)



 戦いに赴くのにもお金がかかるなんて…


 しかもテーマパーク行くのに、なんか損した気分になった。



 せめてもの節約にスキルを使って行くことにした。幸い、体力はあるし回復も早い。



 ーーー



「やっと着いた…。お金ケチるのやめよかな」



 全力で走った結果、丸2日かかってしまった。


 いくら体力があるとはいえ、時間の無駄だったと思う。



「メイ様、わざわざ速い乗り物を使わずとも、ゆっくりでも走るより速い乗り物があったのでは?」



 シロマちゃんが今更な事を言う。



「先に言ってよ〜。考えてなかったよ」



 …


 夜行バスとか安い新幹線使えばよかった。

疲れがとれず、なかなか書き進められませんでした。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ