ファーストコンタクト
先程までの楽しそうな雰囲気は消え、見渡す限りの草原と緑豊な山々が見える。
本当に違う世界に来たのか疑問に思い、周りに何かないか探す。
しかしここはもう相手の陣地だ。
身体強化スキルを全て発動させ、警戒をする。
視力も向上しているため、先程見えていなかった小さな集落を発見した。
とりあえずそこへ向かうことに決めた。
「シロマちゃん、まずこの先の人が居そうなところに行こうと思うんだけど…」
「そうですね。まずは情報収集と服装の変更を行いましょう」
よし、じゃあまずその村へ行こう!
の前に日記を書いておく。
…
よし、これで何かあってもスタートまでは戻ってこられるね!
私は脚力のみを上げ、人類最速スピードで村へ向かう。
体力もスキルで補っているため息切れすらしないうちに村に到着した。
村は何十軒かの木造の家々が立ち並ぶ、その周りを囲むように木で造られた防壁が立っている。
村唯一の出入り口は簡素な門があるだけだ。
地球とは違う人と会うことに緊張してきた…
そういえば言葉はどうしたらいいんだろ…
不安を抱えたまま、とりあえずこの世界の人と接してみることにした。
村に入ると数人の男性と女性から睨まれるように見られる。
「あ、えーと、こんにちは〜…」
張り付けたような笑顔で挨拶をしてみる。
特に返事はない…
すると一人の男性がこちらに向かって歩いてきた。険しい表情をしている。
「¥€%4¥<=>#!」
やはり言葉は分からない。
「あの、えっと、敵対する意思はなくてですね…その〜」
「€°=\^8:4#&&!!」
なにやら怒っている様子…
これはまずいかも…
すると他の男性達も集まってきて何やら叫んでいる。
やばい、これはまずい展開になってきている…
誰か〜助けて〜…
するとピョコっとシロマちゃんが目の前に出てきた。
「〆〒○*○・>=¥19:」
お、何やらシロマちゃんが向こうの言葉っぽい感じで喋りだした。
というか、こちらの方々はシロマちゃんに驚かないのか…
すると男性達は周りから離れていく。
一体なんだったんだ…
「シロマちゃん、何を会話していたの?」
「はい、彼等の言語を解読したところ、メイ様はこちらの世界の魔物だと認識されていたようですので、その誤解を解きました」
私、魔物認識されてたんだ…
前途多難だぁ…
書きたい気持ちはあっても中々時間が取れないですね…




