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アナザーレイド  作者: 好日日和
死の運命編
19/62

そのあと

 車が突っ込んできて、それを何とか回避できたと思ったら「運命の神」が現れて…


 実際に測ってはいないが、確実に15分以上は経っていたと思う。


 なのにスマホの画面に映し出された時計は、車が襲ってきた時間から数十秒しか進んでいない。


「シロマちゃん、これって…」


「可能性としては、創造主様または創造主様と同等以上の力が関与した可能性があります」


 私が具体的に質問する前にシロマちゃんは察してくれた。


「てことは、さっきの『運命の神様』かなぁ…」


 あれだけ、偉そうな神様だ。話し振りからしても、多分メディテイカム様と同じかそれ以上の力の持ち主なのだと推測する。


 何かしらの方法で、私達の時間を操作したんじゃないか。



 とりあえず周りを見渡す限り、突っ込んでくる車はいないし、誰かが襲ってくる素振りもない。

 が、警戒することは無意味ではない。



 しばらくの間、空き家を背にして辺りを警戒していたが何も起こらなかった。


「今度いつ襲ってくるか分かんないけど、とりあえず大丈夫なのかな。何にも起こらないし」


「そうですね。そろそろ仕事も始まる時間ですしね」



 あ!そうだ!!仕事に行くんだったぁー!


 あまりにも現実離れした出来事の連続が起き過ぎて、現実を忘れてた…



「こうなったら…仕方ない…」


 自転車を空き家の近くに放置して、筋力向上を発動する。


「全力で走るしかない!!」



 こんなことにスキルを使っていいのかなと考えたけど、仕事に遅れるよりマシなので全力で走って電車に飛び乗る。



 その日、普通に仕事をして、普通に家に帰った。


 私は死ぬ運命を回避したという大きな出来事があったが、周りの人からしたら、別に日常が続いているだけであった。



 でも、その日常が続くことが幸せなんだなと思った。

ちょっと短くてすみません。

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