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【完結】からふるわーるど  作者: 仮面大将G
高校生編

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66.かこへのりべんじ

 俺は少し焦っていた。人間の魔獣が高校にも現れたからだ。

 厳密には現れたのは声だけだが、俺の居場所を正確に把握していることに違いは無い。早くあの魔獣を見つけ出し倒すヒントを得なければならない。


 ということで今日もブラウン先生と一緒に過去に行く予定だったのだが......。



「なんでいるんですかエリック先輩!!」



「転移魔法陣を研究する上で実物を見た方が良いと判断したのだよ。あと筋肉」



「まだ言ってんのかよ!もう自分で鍛えろ!」



 まあまだエリック先輩がいるのはいい。魔法陣の研究を進めたいだろうからな。

 だけど本題はもう1人の方だ。



「......で、君はなんでいるんだアリス!?」



「私もルーシャス様の力になりたいですわ!ルーシャス様だけに危険な思いをさせるわけにいきませんもの!あと筋肉」



「筋肉はもういいわ!!いつだかの後書きで暑苦しいの嫌いって言ってただろ!!」



 しっかりツッコミを入れてからため息をつく俺。いやだってツッコミは大事だろ?ボケっぱなしじゃ可哀想だし。

 しかし危険な思いをさせるわけにいかないのはこっちのセリフなんだよなあ。



「おうおう、3人も揃ってどうしたんだ?」



「ブラウン先生!この2人が俺に着いてくるって聞かないんですよ......」



「何!?それはやめた方がいいぞ!あまりにも危険だ」



 先生の言葉を「ふんっ」と鼻で笑うアリス。

 何やら着いていける自信があるようだ。



「心配いりませんわ!私この為に弓術2級に合格してきましたの!これなら文句ないですわよね?」



 まじか......。それは素直に凄いが、目的が目的だけに手放しには喜べないなあ。

 俺を想ってのことだろうが、自ら危険に飛び込んでくるのは危なっかしいからやめて欲しいところだ。



「むう、そうか......。確かに2級の強さがあれば戦力にはなるな。ハリソンの方はどうなんだ?」



「私は魔術5級である!戦うことは想定しないでもらいたい!」



 そんなことを胸張って言うなよ......。常に堂々とした態度もここまで来ると尊敬するな。



「5級か......着いてくるのは厳しいな。そもそも、ハリソンはなんで着いて来たいんだ?」



「魔法陣の研究の為に他ならない!今まで属性魔法陣しか使って来なかったが、転移魔法陣というものに興味があるのだよ!」



 エリック先輩の返答に「ふむ」と考える先生。

 腕を組む時にムキムキの上腕二頭筋が顔を覗かせる。

 おい今ちょっとエリック先輩の目が輝いたぞ!?やっぱりそっちなのか!?



「ハリソン、それならお前は着いて来ずに魔法陣自体の描き方を学んだらどうだ?」



「描き方を......?つまり、魔力を流さずに魔法陣そのものがどう描いてあるかを研究しろと?」



「その通りだ。俺とグレイステネス、マクロフリンは過去に行くが、お前だけは残る。俺たちはこっちの時間だとすぐ帰ってくるはずだから、その後好きなだけこの部屋で研究をすればいい」



 先生の申し出に、エリック先輩はより一層目を輝かせる。あ、でも先生に着いて行けないから筋肉の研究はできないのか。それで一瞬残念そうな顔したのね。どんだけ筋肉に興味あるんだよ。



「それは良い提案だ!では私は残らせてもらおう!」



「よし!それじゃ、グレイステネス、マクロフリン、俺たちは200年前に行くぞ!」



 エリック先輩を納得させた先生は俺たちの方に向き直る。

 今度こそ時間設定間違えないでくれよ。あんまり最近の時間に行くと俺本人が出てきちゃうかもしれないからさ。



「さあ、魔法陣に魔力を流すぞ!」



 そう言うと先生は前回と同じく膨大な魔力を流し始めた。

 光り輝き出す魔法陣。それに負けないぐらいエリック先輩の目も輝いている。


「今度こそ、いざ!200年前へ!!」



 先生が叫ぶ。すると魔法陣は輝きを増し、俺たちは光に包まれた。

 前回と同じ、落ちていくような感覚が俺たちを襲う。



「うわああああああああ!!!」



「うわあですのおおおおお!!」



「悲鳴にですのが付くのは余裕ありすぎるだろおおおおお!!!」



 この状況でも尚ボケるアリスになんとかツッコミを入れる俺。

 どんだけ余裕なんだよ。悲鳴の部分が短すぎただろ。


 やがて、光の先に丸く切り取られた景色が見え始める。

 場所はいずれ俺の家ができる周辺ということだったが......景色に森しか見えないんだけど。

 俺の家辺りは確かに森に囲まれているが、昔は本当に全部森だったんだな。



「草超えて森ですわね!!」



「やかましいわ!なんでそんな言い方知ってんだよ!!あと心読むのやめて!?」



 再びアリスにツッコミを入れていると丸い景色が近づいてくる。いよいよ200年前に到着だ。

 俺たちは丸い景色に飛び込み、見事に着地を決める。

 ドヤ顔で顔を上げると、そこに広がっていたのはざわざわと風で木が揺れる禍々しい森だった。

ルーシャス「まさかアリスが着いてくるとは......」


アリス「しっかり強くなってきましたわよ!どうですの?」


ルーシャス「そりゃ凄いけどさ......それより、今回ボケ役が少ないからボケに回ってるよね?」


アリス「私も存在感を出さないといけないですから。これからもボケていきますわよ?」


ルーシャス「周りがみんなボケになっていく......これも作者の陰謀だな」


な、なんのことでしょう?

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