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【完結】からふるわーるど  作者: 仮面大将G
高校生編

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65.やすみじかんのしゅうらい

「なんでそんな大事なことを教えてくれなかったのかね!!」



「いや、俺もいきなり連れていかれたんで......」



 数日後、俺はエリック先輩に転移魔法陣のことを話していた。エリック先輩との研究は小学生の時と同じく休み時間を使って続いている。高校にも設備として魔術室があるので、早くも先輩はこの魔術室を私物化し始めていた。


 しかし怒るだろうなあとは思ってたけど案の定だったな。まあ自分が研究してる魔法陣に知らない分野があるってなったら悔しいだろうからなあ。ああそんなに俯いちゃって......。



「ブラウン先生がそんなにマッチョだったとは!研究対象がこんなに近くにいたのか!」



「何研究しようとしてんだよ!!興味あったの魔法陣じゃなくて筋肉の方かよ!!」



 怪しい展開になりそうで怖ぇよ!!なんだその興味!?

 訝しげな目を向ける俺を見て、エリック先輩は「コホン」と軽く咳払いをしながら向き直る。



「冗談だよルーシャスくん。私は筋肉に興味こそあれど研究する気はないよ。私にはマッチョになる才能が無いからね」



 本当に興味はあんのかよ......。まあ先輩ヒョロッヒョロだもんな。魔術以外の武術も出来ないって言ってたから体を鍛えたことがないのかもしれない。



「しかし転移魔法陣か......属性魔法以外にも魔法陣で発動できるものがあったとは......」



「厳密には転移魔法も光魔法の一種らしいですけどね。先輩光魔法得意じゃないですか。ほら、例のハゲ頭とか」



「あれは実験の段階で魔法陣が描きやすかったから描いただけで別に得意なわけではないよ。決して。」



 否定の言葉が強いと必死に聞こえますよ先輩。

 ハゲとマッチョが好きな男か......なんだか先輩があんまり関わらない方がいい人に思えてきた。これ以上想像するのはやめておこう。



「ルーシャスくん、君が買った魔法陣の本だったかな?私に貸してもらうことは可能かね?」



 先輩の申し出に快く「もちろん」と返事をする。

 元より魔法陣の研究をしているエリック先輩に内容は共有する予定だった。知識もない俺が本を持っているより、先輩の研究に使ってもらった方が理解も進むだろう。


 放課後に先輩に本を渡す約束をし、教室に戻る。ちなみに、エリック先輩と俺は高校では別のクラスになった。騒がしい先輩がいないので少し寂しいが、それはそれで勉強に集中できるから良しとしよう。



「ルーシャス様!おかえりなさいですの!」



「ああアリス、ただいま。もう昼ごはんは食べたの?」



「ルーシャス様を待っていたのでまだですわ!まさかルーシャス様、あのエリックとかいう男と食べてきたなんて言わないですわよね?」



「ま、まさか!アリスと食べるつもりだったから俺もまだ食べてないよ」



 良かったですわと胸を撫で下ろすアリス。

 最近なんだかアリスの愛が重くなった気がするんだよな。素直な良い子なのは変わらないんだけど、なんていうか、発言がヤンデレっぽくなってきたんだよね。

 そういえばアリス登場回のサブタイトルもヤンデレ気質ってなってたもんな。いずれこうなる運命だったのか......。


 アリスと食堂で昼食を摂ると、次は戦闘訓練の時間だ。擬似魔獣と戦うからな、しっかりスタミナを付けないと。......にしてもだ。



「なあアリス、ちょっと食べ過ぎじゃない?」



「えっ?そんなことないですわよ?私たちは成長期なんですからこれぐらい普通ですわ」



「そうかなあ......?」



 アリスの目の前には、カツ丼大盛りとカレー大盛り、さらにラーメン大盛りが並んでいる。食べるものが庶民的なのは好感が持てるが、どう見ても8歳児が食べる量ではない。



「私、代謝がものすごく良いんですの。高校に来て戦闘訓練をするようになってからエネルギー消費が激しくて、少し食べる量が増えちゃいましたわ」



「これで少しなんだ......」



「ルーシャス様はそれで足りますの?ちゃんと食べないと倒れちゃいますわよ?」



 いや、俺も普通に親子丼なんだが......。日本(前世)で言うと小学2年生の世代だから、俺でも相当食べている方だ。


 ていうか前から思ってたけど、親子丼とかカツ丼とかラーメンとか、食べ物が日本そっくりなんだよな。生物を食べる文化が無いらしく、頑なに寿司だけはないんだけど。

 そういえばこの校舎も東○ドームそっくりだし、もしかしたら俺の他に転生者がいたりするのかな?

 いたら是非話してみたいものだ。家族にもアリスやジェームズにも言えていない、俺が転生者だという事実。正直打ち明けられる相手がいないのは結構ストレスだ。



「ルーシャス様、食べないんですの?」



「え?あ、ああ。もちろん食べるよ」



 しまった。ついぼーっとしてしまっていた。



『ほーう。お前、転生者だったのだな』



「っ!!この声は!!」



 ガタッと立ち上がった俺に食堂中の視線が集まる。アリスもラーメンを啜りながら大きな目を見開いている。いや啜るのは続けるのかよ。



『道理でその歳でその戦闘力なわけだ。少し納得がいったぞ』



 人間の魔獣の声が響く。他の人には聞こえてないのか?



「どこにいる!!姿を見せろ!!」



『我は今この場所にはいない。頑張ってお前の脳に直接話しかけている』



「頑張ってとか言うなよ!冷めるわ!」



『まだお前と直接対峙するのは少し先だ。だがお前が慕っている歴史教師には伝えることがある。こう言っておけ。さくらがさいた』



「伝言ゲームか!!それ伝えて何になるんだよ!」



『やはりいいツッコミだ......ではさらばだ......』



 ええー。またツッコミ褒められたんですけどー。なんか俺こいつ倒す為に色々調べてるけど、緊張感無さすぎてもう普通に仲良くなれそうな気がするわ。この世界に来てから1番の大ボケじゃねえか。



「ルーシャス様......?何と漫才してたんですの?」



「いや、なんだろう。まあ気にしないでくれ」



「??そうですの......?もしかしてルーシャス様、疲れてるんですの?今日の訓練はお休みされてはいかがですの?」



 アリスが気遣ってくれるのが胸に痛い。下手に人間の魔獣の声がしたとか言うと無駄な心配をさせちゃうからな。

 魔獣本人も俺と直接会うのはまだ先って言ってたから、今の段階で彼女に余計な心配はかけたくない。



「うーん疲れてはないかな。大丈夫、普通に参加するよ」



「そうですの......。くれぐれも、無理は厳禁ですわよ?」



「分かってるよ。ありがとう、アリス」



 ラーメンをもぐもぐしながら喋るアリスの頭を撫でながら、俺は魔獣と対峙するその時を憂う。気の抜けたやつではあるが、伝説になっている魔獣と同じ種類だ。何をしてくるか分からない。しっかり気を引き締めないとな。


 俺はパンっと両手で頬を叩き、気合いを入れて今日の戦闘訓練に向かうのだった。

アリス「やっと私の出番が来ましたの!!高校に入ってからは初ですわ!」


ルーシャス「良かったなあ。相変わらずアリスが戦うシーンは書いて貰えてないけどな」


アリス「そう!そこですの!私初登場が25話なのにまだ戦闘シーンがないですわ!」


ルーシャス「まあ言っても俺もあんまり無いからなあ。戦闘がメインの話じゃないし仕方ないのかもだけど、ちょっと残念だな」


すみません......戦闘シーンも書けるよう勉強します......。

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