#1517 第二形態〈エキサイト骨戦車〉モード!
〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉第二形態は――〈エキサイト骨戦車〉モードだ。
全高40メートル近かった身体はなんと半分近くまで下がり、代わりに下半身が骨の戦車になってしまった形態。
見た目は骨の戦車から上半身だけ出した指揮官風なのだからちょっとロマンを感じる。ホネだけど。
あと戦車がデカい。さすがはレイドボス。
一辺が50メートルはありそうな超巨大戦車。明らかに骨が増えている気がするレベル。
さらに召喚されたスケルトンの兵たちが乗り込み、大盾を持つスケルトンが外へ向かって盾を構えるという、とんでもない武装集団へと変化した。まるで一種の要塞のようだ。
しかもまだこれだけでは終わらない。これだけならただの〈骨戦車〉だ。
そこから〈ダン活〉プレイヤーたちが敢えて〈エキサイト骨戦車〉モードと命名した理由がある。
「カカカカカカカカカカカ!!!!!!」
「「「「「カカカカカカカカカカカ!!」」」」」
スケルトンたちが歌うようにテンポ良くカタカタ言い出すと、骨戦車が割ととんでもない速度で走り始めた。
「な、速いぞ!!」
「正面にいるな! 轢かれるぞ!」
「ぎゃー!?」
「シンジが轢かれたー!?」
「混沌!?」
〈ギルバドヨッシャー〉に初の犠牲者が!
「〈ヘカトンケイル〉の第二形態くらいの速度はあるかもです! いや、あれよりも速いかも!?」
「シンジの仇だ! 俺の右手の邪竜よ、目を覚ませ! 『暗黒のディザスター』! ってぎゃあああああ!?」
「ジョウーーーーーーー!?」
「だからこいつに〈闇属性〉は効かないって言ってんでしょ!?」
「震えた」
「下がれ下がれ!」
「こんとーん!!」
まさか防衛者側の縁の下の力持ち、〈ギルバドヨッシャー〉へいきなり突撃するとは、防衛者側にかなりの混乱が見られた!
だが、それだけでは終わらない。
「「「カカカカカカカカカカカ!!」」」
「待て、あれは砲身じゃねぇか!」
「こっちを向いてるぞ!」
―――ドーーーーンッ!!!!
「「「うおおおおおおおお!?!?」」」
「「「きゃあああああああ!?」」」
実はこの〈エキサイト骨戦車〉、ちゃんとホネの砲身がある。そこから砲撃を繰り出してくるのだ。だって戦車だもん。
しかもいつの間にか艦長風の帽子を被った上半身リッチがカタカタ指示を出し、それに眷属たちが答えるようにしてカタカタしながらガンガン撃ちまくり始めたのだ。さらには砲身は1つじゃなかった。36門くらいあった。
つまりは、移動砲台である。
「カタカタカタ!!」
「あいつの動きを止めろーーー!!」
「どうやって!? デカすぎるんだが!?」
「氷で滑らせてみるわ! 『アイススケートリンク』!」
「カカカカカカカカカカカ!!!!!!」
「うおおおおおお!? 氷がキャタピラで粉砕されていくぞ!?」
「盾班集まれ、合わせるぞ! ぎゃーーーー!?」
「砲撃撃ち過ぎだろ!? うちのタンクが吹っ飛んだぞ!?」
「威力たっけーーー!?!?」
「カカカカカカ!!」
「『プリーズフリズドキャッスルオール』!!」
「今だ! レイテルに合わせろ!」
「ってああああああ!? 氷の城が粉々になったーーーー!?」
「なにを笑ってやがるんだあのホネ共ーーーー!!」
魔法使いがまさかの魔砲使いへ転向。
しかもその威力はレイテルの巨大な氷の城を粉砕し、さらにはキャタピラで崩れた城を通り道にしてしまうくらい凶悪だった。あとスケルトンどもは笑ってる。
「遠距離攻撃は効くぞ! デバフはまだ入ってる!」
「近距離攻撃は厳しい! 速度もそうだが、眷属のスケルトン共もボウガンや弓使ってきやがる! 近づけない!」
「あの盾、思ったよりも硬いぞ!?」
まるでお祭り騒ぎだ。
全方向に砲撃ぶっ放しながらかなりの速度で爆走しつつ笑いながら破壊の限りを尽くす骨戦車。追いかけられたりぶっ飛んだりする防衛者たち。
こんな光景を見て〈ダン活〉プレイヤーは〈エキサイト骨戦車〉モードと命名したんだよなぁ。
本来ならここからさらに『浮遊』して砲撃をぶっ放す〈空中要塞モード〉もあったのだが、そっちはホシ先輩が禁止しているので、まだこれでも難易度は優しい方だというのだから恐ろしい。
「なんかすごいことになってるんだけど! ゼフィルス、対策はないの!? 『大聖光の四宝剣』!」
「スケルトンは倒せばすぐには補充されないようですわ――『決戦兵砲・ノヴァブレイカー』!」
「攻撃来るわ! 『ディバインシールド』!」
現在〈イブキ〉を使わず安全圏から攻撃中。あれ? 攻撃がここまで届いているってことはここ安全圏って言わないんじゃね? まあいい。シエラが居ればどこでも安全圏だ!
とりあえず距離を取ってラナとリーナに攻撃してもらっている。
リーナもすでにスキル『プラスレンジ』のLVが10となり、砲撃の射程が非常に伸びている。
その射程、『超長距離兵砲・グングニル』でなんと15マスである。
ラナよりなげぇ。さすがはリーナだ。
「『援護兵砲・タクティカルキャノン』ですわ! ゼフィルスさん、どうなさいます?」
ラナとリーナの攻撃は骨共を蹴散らして〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉本体に中々のダメージを与えているな。
ただ、そろそろゼルレカのデバフが切れそうなので、反撃に移りたいところだ。
ゼルレカの重ね掛けは一定時間【怠惰】のデバフが与えられない場合、全解除してしまうのだ。代わりに時間内に再び何かしらのデバフを与えられたら効果が延長される。
ゼルレカには『デバフ効果延長LV10』の付いたアクセ〈ブラックスペードの腕輪〉を装備してもらっていたので今まで切れなかったが、なければすでにデバフは切れていたな。
着けさせておいて正解だったぜ。
そろそろ攻撃に出なくちゃなるまい。
俺は全員に通達する。
「よし、大体分かったな。これから反撃に出るぞ!」
「それでこそゼフィルスだわ!」
「何か分かっちゃったの!?」
「えっと、震える?」
「これがいつものゼフィルス君だよ!」
俺のいつもの宣言に士気が上がる。
シヅキとエフィは目を丸くし、トモヨが2人に豊かすぎる胸を張ってドヤッていたよ。
「今回重要になるのは航空戦力だ! あの砲撃を見ていたが、あれは真上を狙えないようだ! 自ら飛べる天使部隊とレグラム、騎獣で飛べるアイギス、フラーミナ、アルテ、シヅキを中心にして戦車に乗り込んで白兵戦を仕掛けスケルトン共を撃破する! 邪魔するものが無くなれば、そこへ総攻撃だ!」
「だ、大胆不敵です!」
「マシロも今回重要な戦力だ。聖なる魔法でスケルトンを召してやってくれ!」
「はい!」
「ええー!? 私はお留守番なの!? 私の『レクイエム』が一番効くでしょ!?」
「ラナの攻撃、ここからでも有効じゃん。ノエルと組んで連打しといてくれ」
「はーい。ラナ殿下は任せてね~!」
「ラ、ラナ殿下とノエルちゃんは私が守ります!」
さっきから戦車に痛烈なダメージやどんどん増強されるスケルトン共を蹴散らしまくっているのは、なにを隠そう、このラナである。
『レクイエム』ももちろんこの距離で届きます。
故にラナはここからで全く問題無い。というかヒーラーが白兵戦仕掛けちゃダメでしょ。
ノエルとラクリッテにラナを任せて、続いてセレスタンを呼ぶ。
「セレスタンは〈ミーティア〉と、あと〈ギルバドヨッシャー〉にも伝令だ。今の作戦を伝えてきてくれ。それだけであそこは自分たちが何をすべきか察するだろう」
「承りました。では、いってまいりますね」
俺が指示した直後、セレスタンは離脱し、航空天使部隊のフィナ、トモヨ、マシロ、エフィがすぐに集まってくる。
「ピピー! はいフィナストップ、それは置いてきなさい」
「だから言ったじゃないのフィナちゃん!? というか今回はホネ相手だから私じゃ足手まといになっちゃうでしょ!」
「はっ!? つい」
「ついでなにをしようとしたのかな!?」
なぜかフィナがエリサを連れてきていたのでリリースさせる。
スケルトンに〈睡眠〉は効かない。なぜか『無効』持ってんだもん。
というわけで今回〈エリサ爆撃戦法〉の出番は無い。
「天使部隊。途中まで防御でみんなを守るのは私だね!」
「トモヨが鍵だ。キツければフィナとスイッチしていいからな」
「私1人で十分ってところ、見せてあげるんだよ!」
「傷ついたら回復します! 任せてくださいです!」
「みんなかっこいい。――懐に入ったら殲滅。私の役目ね、頑張る」
タンクのトモヨが気合い十分だ。マシロもエフィも、レギュラーメンバーと初めて共になるが、全く気負った様子もない。良い雰囲気だ。
「レグラム様、お気を付けて」
「任せるがいい。無事にオリヒメのところへ帰ってこよう」
「ゼニス、いきますよ! 私たちの聖属性の炎で全部灰にします!」
「クワァ!」
レグラムもアイギスもゼニスも、少数精鋭の潜入作戦に気合いが入っているな。
「私は誰を乗せていけば良いかな?」
「フラーミナは俺を乗せていってくれ。ゼルレカはアルテの方だ」
「時間切れになる前にデバフを叩き込まないとな!」
「よろしくねゼルレカさん!」
フラーミナの〈聖獣ペガサス〉のぺーちゃんには俺とフラーミナで2人乗りで運んでもらう予定だ。アルテの方は『三体召喚』で〈聖獣ペガサス〉のペギニーと〈ワイバーン〉のワダラン、そして今月に新しくテイムした〈聖獣グリフォン〉を召喚。
ワダランの方にアルテが、ペギニーの方にゼルレカが乗り込んだ。
フラーミナがさらに〈リヴァイアサン〉のヴァイアを召喚し、乗せられるだけの〈エデン〉メンバーを〈聖獣グリフォン〉と〈リヴァイアサン〉に乗せる。
「わ、私がゼフィルス君と2人乗り!?」
「フラウ。任務を全うしなさい」
「カタリナ、顔が笑っていませんよ。もっと笑顔で送り出してあげてください」
向こうではフラーミナへカタリナとロゼッタがスッと近づいていってなにかを言っているな。きっと応援だろう。運送力という意味でフラーミナは今回重要なポジションとなる。ヴァイアにはなんと15人も乗れたよ。
「ついに私の出番か~。それじゃ、使わせてもらっちゃうからねこの〈炎帝鳳凰の召喚盤〉! 『上級召喚盤起動』!」
そして【ルシファー】のシヅキのスキル、初お披露目だな。
【ルシファー】のスキルは主に召喚系。『悪魔召喚』や『召喚盤起動』が主な戦術となる。まあ、普通に槍と魔法で戦っても問題無いほど強いんだけどな。
そして〈四ツリ〉で覚える『上級召喚盤起動』は文字通り、上級ダンジョンで入手出来る召喚盤を起動できる能力だ。
LV10まで上げて最上級ダンジョンのボスまで召喚が可能。まあ、ボスのステータスはそこそこ下がるし、まだ最上級ダンジョンの召喚盤は持ってないけどな。
渡しておいた上級下位ダンジョンランク4、〈島ダン〉のボス〈炎帝鳳凰の召喚盤〉を取り出すと、「えいや」と言って召喚してしまう。
「「「「おおー!」」」」
防衛モンスターの時の〈炎帝鳳凰〉より少し小柄だろうか。しかし、見間違えようもなく、そこには強力なボスの召喚獣が顕現していたのだった。
頑張って乗り込むシヅキ。
「熱っ、くはないんだね。ははは。でもすっごい。あの伝説の〈炎帝鳳凰〉の背中に乗ったのなんて私が初めてなんじゃないの!?」
「確かにそうかもです!」
エキサイトする戦車に負けず、こっちもテンション高めなシヅキ。
そういえば〈炎帝鳳凰〉って絵本でも出てくる伝説の有名なモンスターだったっけ。
心なしか、他のメンバーも乗りたそうにうずうずしているように見える。
だが、それはまた今度な。
「よし、出発するぞ!」
「「「「『大天使フォーム』!」」」」
初っぱなからユニークスキル×4だ。
「いっけーぺーちゃん!」
「ヒヒーン!」
飛び立つ俺たち。そして一気に近づいていくと、砲身のいくつかがこっちを向く。
近づく者を迎撃する機能があるのだ。
「トモヨ!」
「まっかせてよ! 『絶対ガブリエル頑強盾』! 『絶対ガブリエル頑強盾』! 『絶対ガブリエル頑強盾』!」
「うっわ、トモヨちゃん強っ!」
「フラーミナ、あそこが着地ポイントだ。あそこを目指してくれ」
「了解!」
トモヨがエルの付く強力な盾で砲撃や矢を防ぎまくる。『絶対ガブリエル頑強盾』はフィードバック無効という、本来なら防御してもほんの少しだけ受けるダメージをゼロにしてしまう効果があるので、こういう集団の連打攻撃にかなり強い。
砲撃や矢を受け止めたトモヨは1ミリもHPバーが減っていなかった。
「おい、アレを見ろ!」
「今度は〈エデン〉が空を飛んでるーーーーー!?」
「ちょっと待って、〈エデン〉が飛行部隊あんなに持ってるとかダメなんじゃないの!?」
「ちょちょちょ、〈ミーティア〉もなんか準備してるぞ!」
その間にどんどん進む。下からはなんかどよめきが聞こえて来た気がしたが、ボスから目を離せないので見れない。残念。
そのまま〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉の真上付近まで来ると、砲撃はついにこちらを狙えなくなる。デカい上半身が射線を遮るからだ。
本来なら〈空中要塞モード〉になると空を飛んで近づいても危険なのだが、今回は禁止にしているので安心。
「ここからは並走だ! 速度を合わせろ――今だマシロ!」
「はい! 『天使の鎮魂歌』!」
走っている戦車と速度を合わせて並走し、マシロにスケルトン共の浄化を頼む。
鎮魂歌系はアンデッド系に対してとんでもない特効を持つからな。効果範囲のスケルトン共がどんどん消えていくのはかなり気持ちいい。
それを合図にラナも『レクイエム』を合わせてくれたようで、戦車に居たスケルトンを4割も消し飛ばすことに成功する。
―――よし、今だ!
「乗り込めーー! ついでに〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉本体の頭部もぶん殴れーー!!」
「いきます! 『ミカエルラッシュ』! 『ミカエルラッシュ』! 『ミカエルラッシュ』! 『ミカエルラッシュ』! 『ミカエルラッシュ』!」
「挟み撃ち――『ウリエルラッシュ』! 『ウリエルラッシュ』! 『ウリエルラッシュ』! 『ウリエルラッシュ』! 『ウリエルラッシュ』!」
「朽ち果てるがいい! 『天剣』!」
「ゼニス、大暴れの時間です! 『激・火炎放射』!」
「クワァー!」
「突っ込めー! 『クリティカルスマッシュ』!」
ズドドドドドドドン!
真上からの強襲作戦。フィナとエフィはなぜか〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉本体の顔面、その左右からラッシュ系を挟み撃ちで攻撃しまくっていた。絵面絵面!
でもすんごいダメージだぞ!
レグラムとアルテはそのまますり抜けざまに戦車へ落下。
途中で飛び出した俺とゼルレカは。
「一瞬止まれーー! 『聖剣』!」
「間に合ったーー!! 『惰性と堕弱の一撃』!」
これまたあばら辺りに剣を叩き込み、ビクンとなった〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉が一時停止。ゼルレカはデバフが切れる前に攻撃を入れることに成功し、効果時間を延長していた。
「下のホネ共と砲台をぶっ壊せー!」
「うおっしゃーーー!!」
「とう! 乗り込むのですーー! 『ヒーロー・バスター』!」
「〈スケルトン〉は全て駆逐する!! 『二刀斬・陽光桜嵐』!」
そのまま戦車下半身にみんなで乗り込み、砲身とスケルトンを破壊し始める。
なんだか〈ヘカトンケイル〉の背中に乗り込んだ時のことを思い出すな!
「こういうのは得意『エクストリーム・エルフォース』! 『エクストリーム・エルフォース』! 『エクストリーム・エルフォース』! 『エクストリーム・エルフォース』!!」
エフィは魔法攻撃の雨を真上から降らし始めたな。
【ウリエル】はパッシブスキル『物魔を極めし突撃天使』の効果でSTRとINTが共有される特性があるため、物理と魔法、両方で攻撃が可能だ。
また、さっきの『ウリエルラッシュ』も斬撃で連続攻撃をするのだが、最後は魔法でドカンしてフィニッシュするスキルで、STRとINT両方が無いとダメージが伸びないという、普通なら有効化しないような性能になっていたりする。
「炎帝鳳凰! 蹴散らして!」
「ギャアアアアア!」
「「「「カカカカカカカカカカカ!?」」」」
「よし、右側の砲身を全部ぶっ壊したぞ! 他のギルドよ、乗り込めーーー!!」
「うおぉい! またとんでもないことやってくれたなゼフィルス!」
「アーロン先輩も、残りの雑兵を片付けるの手伝ってくれ!」
「任せろ! ダンカンとミューの仇だ!」
ズドドドドドドドン!
「ゼフィルスに続け! 俺たちも遅れを取るな!」
「みなさん! 『全軍一斉攻撃ですわ』!」
まだ戦車自体は動いているが、片側の砲身は俺たちの攻撃で破損。時間経過で復活するが、厄介なスケルトンの盾と砲身さえクリアしてしまえば乗り込むことは十分に可能。
アーロン先輩の〈ハンター委員会〉が一番乗りを決め、続いて〈エデン〉の残りのメンバーが到着。もちろん乗り込んだ。
もちろん〈千剣フラカル〉、〈獣王ガルタイガ〉、〈百鬼夜行〉なども乗り込んでくる。盛り上がってきたーーー!!
「空には〈ミーティア〉が!」
「先程から笑っていたその口、黙らせてやるわ! 『流星神槍』!」
「『プロミネンス・アイズン』!」
「「「「「『プロミネンスバースト』!」」」」」
「「「「うおおおおおおお!」」」」
空中が安全圏だと知れ渡ったのか、飛べる人が何人もやってきては〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉に攻撃を仕掛けていたのだ。
こうなると50メートルも幅がある戦車もあっという間に制圧されて、砲身は全て破壊。召喚され続ける眷属スケルトンも、沸く度に全部破壊しまくって、本体を叩きまくったのだ。
本体も上半身は動けるため、2つの拳で薙ぎ払ってきたりともはや別ゲーム状態になったが、それも物量に押し負け、ついに2つ目のHPバーもゼロになる。
「全員離れろ! 第三形態になるぞ!」
そしてついに、〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉第三形態に突入した。
後書き失礼いたします。
今年もこの時期がやって来ました。もうすぐクリスマスです!
読者の皆様! クリスマスプレゼント、欲しいですか?
作者はむちゃくちゃ欲しいです!(4回目!)
というわけで大企画! クリスマスプレゼントに投稿数増量するので★くださいキャンペーン第4弾を開催したいと思います!
23日から開始します!
楽しみにしていてください!
よろしくお願いいたします!




