表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
発達障害の長男と母としての私  作者: 遥彼方
私と長男の体験談

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/26

密室はNG

いつどうして癇癪が起きるのか、びくびくしていました。


機嫌良く遊んでいる時間よりも、上手くいかなくて怒っている時間の方が長かった。本当は逆だったのがしれないけれど、怒って癇癪を起こしている時間の方が、圧倒的に長く感じた。


ブロックが上手く嵌まらなくて、癇癪を起こす。

ブロックで毎日数字の一から十まで作るのですが、ブロックが足りないと癇癪を起こした。一つばらして作りたい数字を作ろうと言っても聞かない。


ズボンが履けなかったり、ボタンをかけられなくて、癇癪を起こす。

言葉や文字を覚えるのは早いのに、日常的なことは苦手でした。服を着替えたり、靴を履いたり、箸やスプーンの使い方も中々覚えられなかった。


機嫌良くハサミで紙を切っていたと思ったら、思うように切れなかったと癇癪を起こす。

手先が器用で工作大好きだけど、少しでも上手くいかなかったらもう駄目です。


えんえんと同じ絵を描かされます。長男の場合は何故か信号機とスイカの絵でした。一年くらい毎日のように、いくつもいくつも描かされた。

ちょっと違う絵を描いたり間違えると怒る。


何でも綺麗に並べます。毎日おもちゃの車やブロックを一列に綺麗に並べました。


色々なものに興味を持ち、あれやこれやと気持ちか移る。その度に振り回され、しかも上手くいかないと癇癪が起きる。


感覚が鋭敏だから、寝かすのも苦労する。寝たと思って直ぐに布団に寝かすと起きてしまう。熟睡するまで待たないと駄目。かといって長く時間をかけすぎると、熟睡の時間が過ぎて眠りが浅くなり、やはり起きてしまう。

大体寝てから10分では早すぎ、30分では遅すぎる。20分前後の丁度いい頃を見計らわなければならなかった。


非常に難しくて神経をすり減らす。実際に何度も失敗して、一時間以上抱いてウロウロしたり、おんぶしてた。

それだけ苦労して寝かしても、30分もしないうちに起きちゃったりしてね。寝ているうちに家事をやりきれなくて、泣きそうになった。

そんな時全部やってくれた姑には、本当に感謝です。


基本的に長男と二人でずっと過ごすのは、神経をガリガリ削られる。


特に密室は駄目。密室は恐ろしい。逃げ場がない。気持ちに余裕がなくなります。


だから私は長男とよく散歩に行きました。外はいいです。二人きりで閉じ込められた感覚がない。何かをぶちまけられる心配もない。汚れたって帰って手を洗えばいいじゃないかと、心も大きくなる。


長男も、外では癇癪が起きにくかった。私も外だと怒らないで済んだ。


逆に家の中では、お互いに苛々したな。


外へ出ると帰りたがらないから、それはそれで大変だったけど、やっぱり外に出た方が精神的に楽でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ