ぼくは、エビフライ
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
ぼくは──エビフライ。
黄金色の衣をまとった、洋食屋の王子さ。
でもね、もとはただのエビだったんだ。
遠い海の底で、潮の流れに身を任せ、仲間たちと生きていた。
ある日、突然ぼくの旅は終わりを告げる。網にかかり、水から引き揚げられ、
気づけば、見知らぬ世界――台所にいた。
冷たい水にさらされ、背ワタを取られ、まっすぐに伸ばされ、
薄く小麦粉をまぶされて、卵をくぐり、パン粉のベッドに転がされた。
「はい、エビフライ、いっちょあがり!」
そう言った料理人の笑顔が、なんだか誇らしげだった。
そのとき知ったんだ。
ぼくの名前は、エビフライ。
「天ぷら」とも、「ボイル」でもない、洋食界の花形だってこと。
──ぼくたちの歴史は、意外と新しい。
明治の終わりから大正のころ、
西洋料理が日本に広まる中で、ある洋食屋が考えたんだ。
「海老を、フランス風のカツレツみたいに揚げたら、面白いんじゃないか?」って。
それが、ぼくらのはじまり。
名古屋では名物にもなり、「エビフリャー」と愛され、
昭和の食卓では“ごちそう”として子どもたちのヒーローになった。
定食屋、弁当、お子さまランチ、デパ地下惣菜──
ぼくらはどこにでもいたけど、どこでも愛されてた。
時には、冷凍食品になって全国を旅した。
時には、高級レストランでタルタルソースをまとった紳士になった。
でもね、どんなときも、ぼくの願いはただひとつ。
誰かの心に、ちゃんと届くこと。
たとえ一瞬で食べられてしまっても、
その「サクッ」「ぷりっ」「じゅわっ」の中に、思い出が宿ればそれでいい。
ある日、お子さまランチのお皿の上で、ぼくは小さな女の子と出会った。
彼女は言ったんだ。
「えびふらいさん、きょうもがんばったね。だいすき!」
──その一言が、ぼくの人生のすべてだった。
ぼくは今日も揚げられる。
油の海に飛び込み、黄金の衣をまとって、湯気の向こうで誰かを待つ。
ぼくは、エビフライ。
誇り高く、短くも熱い人生を生きる、サクサクのヒーローさ。




