梅雨、ひとつ傘の下で
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
放課後、校門の前で傘を開いたとたん、空から音がした。
ザーッ
まるで水のカーテン。
帰り道のアスファルトは、すぐに濡れて黒くなった。
「……うわ、ほんとに降ってきたな」
蓮は制服の胸元を軽く正しながら、隣にいる美琴を見た。
彼女はというと、カバンの中を必死にのぞき込んで──そして肩を落とした。
「……置いてきちゃった、傘」
「ドンマイ。……入る?」
蓮が傘をすっと、美琴の方に差し出した。
「えっ、いいの?」
「うん。どうせ方向いっしょでしょ?」
「う、うん……じゃあ、おじゃまします」
美琴は照れたように笑って、傘の中に入った。
肩と肩が、かすかにふれた。
傘の下は、雨音に包まれた静かな世界だった。
言葉にしなくても、周りの音がふたりを包んでくれていた。
「さっきの授業、寝てただろ?」
「え、ばれてた?」
「後ろの席でいびき聞こえたら、そりゃね……」
ふたりで笑い合ったあと、ふと、会話が止まった。
静かだった。
でも、落ち着かなかった。
そして、信号待ちの瞬間。
「なあ、美琴」
「ん?」
蓮の声が、雨音にかき消されそうなほど小さくなった。
「……ずっと、好きだった」
美琴はびっくりして振り返った。
目が合った。
蓮の顔は、雨で濡れているのか、それとも照れて赤くなっているのかわからなかった。
「え……」
言葉が見つからない美琴に、蓮は続けた。
「毎日、ちょっとでも話せるのが嬉しくて。いつか言おうって思ってたんだけど……でも、なかなかタイミングがなくて」
そのとき、信号が青に変わった。
「……じゃ、わたしも今日でよかったかも」
「え?」
「わたしも、好きだったよ。……たぶん、前から」
ふたりは、照れながら一緒に歩きだした。
傘の中が、すこしだけ狭くなった気がした。
雨は、まだ降っていたけど。
ふたりの傘の中だけは、まるで晴れているみたいだった。




