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しめりけのワルツ

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

わたしは、暗くて静かな場所が好き。

ひんやりしてて、誰にも見つからないところ。

たとえば、ふすまの奥──押し入れの中とか。

そこには、やわらかなおふとんがあって、古い木の匂いがして、

ときどき、ぽとん、と雨の音が屋根から伝わってくる。

……雨の日って、なんて気持ちいいんだろう。

空がしずくを落とすたびに、世界はゆっくり、ほどけていく。

そんな日は、わたしのからだも軽くなる。

「うふふっ♪ きょうは、踊っちゃおうかなぁ」

わたしはそっと、押し入れの奥でステップを踏む。

ぬめりのある足で、きしむ板の上をくるくる回る。

誰にも見られない場所で、雨のリズムに合わせて、小さく小さく踊るの。

押し入れの中で生まれて、ずっとここで過ごしてきたけれど、

わたしは、寂しくなんてなかったよ。

だって、ふとんの中には思い出のぬくもりが詰まってるし、

柱の影では、ホコリくんやクモおじさんが話しかけてくれる。

「また雨かい、今日はご機嫌だねえ」

「えへへ、わかっちゃう? だって、雨ってわたしにぴったりなんだもん!」


でも──その日、ふすまがカラリと開いた。

明かりが差し込んだ。

まぶしくて、息が止まりそうになった。

「……なんだこのカビ、うわっ、最悪!」

人間の声だった。

人間──この家のぬし。

わたしは、とっさに柱の影に隠れたけれど、

すぐに白い布を持った手が近づいてきて……

「ちゃんと掃除しなきゃ、体に悪いって言ってたしな……」

その手は、すごく真剣で、容赦がなかった。

わたしのいた場所を、ぎゅっ、ぎゅっとこすって、

わたしの足あとを、ぜんぶふきとっていった。

「ま、きれいになったかな……」

パタンとふすまが閉まる。

光が消えて、世界はまた静かになった。


わたしは、ほこりの奥で、

そっと丸くなった。

ふわふわのからだも、ぬるぬるの手足も、もう動かない。

ああ、こんなに気持ちのいい雨なのに。

もう踊れないなんて、ちょっと、さびしいな。

でも、さいごに踊れてよかった。

押し入れのステージで、雨音に合わせて。

誰もいないけど、わたしだけの、舞踏会。

ねえ、知ってた?

わたし──カビだったんだって。


それでも、しめった空気は、どこかでまたわたしを呼んでる気がするの。

また雨が降ったら、もしかしたら……ね?

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