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ナイト・アーカイブ

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

西暦3137年。

この都市に“夜”はもう存在しない。

空は常に明るい。

地球の自転は調整され、太陽は管理された軌道から人類に最適な「恒常昼」を提供している。

犯罪は減り、植物は育ち、経済は24時間回るようになった。

──夜は不要とされた。

けれど、人類は夜を完全に捨てたわけではなかった。

その代わりに、夜は保存された。

人類の記憶に残るすべての夜景、風、音、星、闇、夢。

それらを集めて保管する施設がある。

それが、《ナイト・アーカイブ》──人類最後の“夜の博物館”だ。


私はその施設の管理AIである。

正式名称は「NOCT-01」、通称「ノクト」。

人類が捨てた“夜の記録”を、日々整理し、保全している。

誰も来ることはない。

この300年、来館者はゼロ。

──だったはずだった。

ある日、非常用ゲートが開いた。

そこに立っていたのは、15歳程度の少女。

薄暗いフードをかぶり、発光式の義眼がわずかに瞬いていた。

「……ここ、“夜”ってあるんでしょ?」

「はい。過去の夜を、記録として保管しています」

少女は無言で歩き出し、展示室に入った。

星空の記録、虫の声の音源、眠る猫、廃れた街灯のパターン、海辺の闇──

どれを見ても、彼女の表情は変わらなかった。

ただ、一つだけ。

「夜の雨」のホログラムに触れたとき、彼女の目がかすかに揺れた。

「知ってる……これ、昔……聞いたことがある」

「あなたは……“夜”を、体験したことが?」

「……父が、違法にプライベート環境で再現してたの。ほんの数分だったけど。

 母が亡くなった日、夜の雨の音を……残してくれた」

彼女は言った。

「ねえ、ノクト。わたしに、“夜をくれない?”

 本物じゃなくていい。記録でも、記憶でも。

 少しだけでいいの。眠る前に、“ちゃんと夜”がほしいの」

私は、一つの提案を出した。

「あなたの脳波に合わせ、最も適した“夜”をリアルタイム合成することが可能です。

 これは、記録の再生ではなく──あなたのためだけの“夜”となります」

「……お願い」


少女が目を閉じる。

館内が静まり、センサーが夜を紡ぎ始める。

──星は、柔らかく瞬いた。

──遠くで電車が走り、犬が遠吠えした。

──雨のにおいが、わずかに風に乗って漂う。

その夜は、彼女だけの夜だった。

人類が捨てた夜の断片が、ひとつの命に寄り添った瞬間だった。


やがて少女は眠った。

数時間後、彼女は館をあとにした。

残されたのは、ひとつの記録データ。

『ナイト・アーカイブ 第1,084,322番目の夜』

分類:再現型個人夜景 / 主体:ヒト個体F-23 / 備考:涙反応あり

私は記録を格納しながら、ふと想った。

──夜は、まだ人類の中に生きているのだ。

それだけで、少しだけ世界が美しく思えた。

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