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雨の少女

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

六月の午後、バス停の屋根から、雨がぽたぽたと落ちていた。

その音を聞きながら、僕はずぶ濡れのまま、立ち尽くしていた。

「君、濡れてるね」

声の方を見ると、そこに彼女がいた。

透明なビニール傘を持ち、真っ白なワンピースを着た少女。

髪は濡れて黒く光り、目だけが、やけに遠くを見ていた。

「……君こそ、傘があるのに、濡れてるじゃん」

「好きなの、雨に濡れるの」

彼女はそう言って、笑った。

まるで、それがとても当たり前のことのように。

「いつもここにいるの?」

「ううん。雨のときだけ。雨のときだけ、ここに来るの」

「なんで?」

「雨の日じゃないと、誰にも会えないの。……私、晴れた日には存在しないの」

「……え?」

そう聞き返したけど、彼女はもうバス停のベンチに座って、雨を見ていた。

目を閉じて、なにかを思い出しているようだった。


次の日も雨が降った。僕は放課後、またバス停に向かった。

彼女はそこにいた。

「やっぱり来たね」

「来るよ。……君に会いに」

彼女は少し驚いたように笑い、それからこう言った。

「君、変わってるね。私なんかに会いたがる人、めったにいないのに」

「“なんか”じゃないだろ。君、雨の中で、いちばん綺麗だよ」

ふと、彼女の目が潤んだように見えた。

でもそれが、雨粒なのか、涙なのか、わからなかった。


それから僕は、雨の日だけ彼女に会った。

話したのは、世界のこと、音楽のこと、子どもの頃の話、夢の話。

彼女はいつも、どこか寂しそうに笑いながら、黙って聞いていた。

やがて梅雨は明け、夏が来た。

それから何週間も、空は晴れっぱなしだった。

バス停に行っても、彼女はいなかった。

たしかに存在していたはずなのに、風景のどこにも跡がない。

彼女の名前も、年齢も、何も知らなかった。

けれど、僕は確かに彼女を覚えている。


九月のはじめ。突然、雨が降った。

僕は走って、あのバス停へ向かった。

彼女は──いなかった。

だけど、濡れたベンチの上に、小さな紙飛行機が置かれていた。

開くと、滲んだインクでこう書いてあった。

「ありがとう。たぶんもう会えないけど、あなたがいた日々は、本当の雨より、ずっと心に沁みたの」

僕は空を見上げる。

降りしきる雨の中で、あの日と同じ透明傘を差して、目を閉じた。

たしかにそこにいた。

僕だけが、知っている。

“雨の少女”は──確かに、そこにいたんだ。

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