しあわせになあれ
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
ぼくは、ケーキ。
いちごのショートケーキ。
ふわふわのスポンジに、甘い生クリーム。
てっぺんには、まっ赤ないちごが一粒のってる。
ケーキ屋さんのガラスケースの中で、今日もぼくは並んでいる。
右にはチョコレートケーキ、左にはチーズケーキ。みんな、それぞれの“しあわせ”を待っている。
でも──
ぼくには、まだ“出会い”がなかった。
「今日は売れ残りかなぁ……」
夕方、店の灯りがオレンジに変わるころ、ふと、ドアのベルが鳴った。
カラン♪
入ってきたのは、泣きそうな顔をした小さな女の子。
手にはくしゃくしゃになった千円札。
「……このケーキくださいっ」
そう言って、ぼくを指さした。
店員さんが優しく包んでくれた。
箱の中で、ぼくはドキドキしていた。
ああ、ついにぼくも誰かの“しあわせ”になれるんだ──って。
おうちに着くと、女の子は大きな声で言った。
「お母さん、お誕生日おめでとう!」
疲れた顔のお母さんが、目を丸くする。
そして、ぼくの箱を見て、ふっと笑った。
「ありがとう……こんな高いもの、どうしたの?」
「お小遣い、がんばって貯めたの! お母さん、笑ってるときが一番すき!」
その夜、ぼくは二人に分けられて、にこにこの顔に食べられた。
「おいしいね」
「おいしいね」
ああ……
ぼくは、たしかに今、誰かをしあわせにしたんだ。
もうこの世にはいないけど、ぼくの甘さと、あのいちごの赤さは、きっと二人の夜に残っている。
ケーキはね、食べられて終わりじゃないんだ。
誰かの記憶になることこそが、ぼくの願いなんだよ。




