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最後の末脚

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

ぼくは、勝てなかった。

何度も、何度も走ったけれど、

大きなレースの一番上には、届かなかった。

「惜しかったな」「次こそは」

そう言われて、もう何年経っただろう。

若い才能が次々と現れては、

ぼくの前を、風のように通り過ぎていった。

一度も、重賞を勝てずに終わるのか。

そんな不安が、いつしか背中に染みついていた。

──だけど、まだ脚はあった。

「まだ終わっちゃいない」

ジョッキーがそう呟いて、ぼくの背にまたがった朝。

曇り空に、少しだけ陽が差した。

東京、芝1600メートル。

東西の猛者たちが集う、初夏の大舞台。

誰もが“今年の主役”に目を向けるなか、

ぼくの名前は、ひっそりとしたものだった。

「まぁ無理だろうな」

そんな声も、もう聞き慣れていた。

でもいい。

最後に届けば、それでいい。

ゲートが開いた。

砂が跳ね、風が唸る。

いつものように後方から──

そこが、ぼくの居場所だった。

だが今日は違った。

直線に入ったとき、まだ先頭は遠かったけれど、

身体が叫んでいた。

──今だ、と。

ジョッキーが立ち上がる。

鞭が入る。

ぼくは、唸る風を喰らうように、脚を伸ばした。

一頭、また一頭。

視界の中の影が、次々と小さくなる。

最後の最後、ゴール前。

かつて一度も抜けなかった相手の尻尾が、

ほんの少しだけ、手の届く位置にあった。

──もう一歩。

その瞬間、何かが弾けた。

ぼくの身体は、風になった。

そして、静かになった。

ゴールの先で立ち上がったジョッキーが、

涙をこらえながら言った。

「やったな……最後の末脚だったよ」

ぼくは、静かに鼻を鳴らした。

長く遠い道のりだった。

でも、あの一瞬のためなら、全部、意味があった。

あれが、ぼくの全てだった。

遅すぎたかもしれない。

けれど、最後に咲いた末脚は、

誰にも、否定させやしない。

──ぼくは、やっと、ここにたどり着いたんだ。


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