デジタル食事
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
「いただきます。」
そう呟きながら、少年はタブレットを指でタップした。
画面に映るのは、湯気を立てるラーメン。
とろけるチャーシュー、輝く黄身、立ち昇る香り──まるで本物。
だが、それはただの映像だ。
少年の口には、何も入っていない。
胃袋には、何も届かない。
だが脳内には、「食べた」という“満足感”だけが届く。
それが現代の「デジタル食事」だった。
かつて、飢餓をなくすために開発された技術。
食べる映像と味覚信号を脳に直接送り込む。
食材は不要、ゴミもゼロ、環境負荷も最低。
そして、何より──太らない。
人々は熱狂した。
「1000キロカロリーのパフェを食べてもノーダメージ!」
「毎晩ステーキ三昧でもスリムなまま!」
「食べたいものを、食べたいだけ、タップするだけ!」
街からレストランが消え、農場が縮小され、調理人たちは職を失った。
──それでも人々は、幸せそうにタップを続けた。
だが、異変は静かに進行していた。
ある日、少年の祖父がぽつりと呟いた。
「……この“デジタルの食事”は、体は満たさず、心を腐らせる」
かつて料理人だった祖父は、いまだに小さな鍋で味噌汁を作り、
自分の歯で噛み、湯気を吸い、口の中の“熱さ”に涙していた。
「料理は、手間と時間と命の味じゃ。お前も、たまには……」
だが、少年はこう返した。
「おじいちゃん、それ……非合法のやつじゃん。通報するよ?」
数日後。
祖父は“非デジタル摂取法違反”で逮捕された。
鍋は押収され、味噌汁の湯気は冷たく消えた。
数年後──
誰も咀嚼しなくなった世界。
顎は退化し、歯は飾りになった。
香りも熱さも、もはや“電気信号の一種”として処理される。
誰かが言った。
「人間は、食を捨てた。だが、それと引き換えに──人間の“温度”も捨てたのだ」
それでも、人々は画面に向かって、今日もこう呟く。
「いただきます──」
──味のしない、その言葉だけが、
この世界で“最後の本物”だった。




