アルデンテの刃 ―パスタ軍、東の国へ―
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
タリアはナポリの海沿いに、ひときわ赤いマントを風になびかせる男がいた。
その名は――トマト・ロッソ将軍。
艶やかな赤い肌、酸味の効いた言葉づかい。
彼は、アルデンテを信条とするパスタ軍の総帥だった。
「我々の魅力が、まだ世界に通じていない? ──冗談じゃないね」
トマト将軍は地図を広げ、人差し指で東の島国をなぞった。
「次なる作戦は……NIPPONだ」
――その国には、奇妙な文化があった。
スープに沈み、のびてもなお好まれる麺たち。
うどん、そば、ラーメン。
“柔らかさ”と“だし”を尊ぶ彼らの文化は、パスタ軍から見れば異端だった。
「そんな“箸で食べられる存在”に、我々のフォークの誇りを見せてやろう」
翌朝、蒸気を上げながら進む皿艦隊が、静かに太平洋を越えた。
上陸したのは、四国・讃岐。
白く、太く、もちもちとしたうどん軍が現れた。
将軍は“讃岐の長太郎”と名乗り、うどん玉に美しい出汁を纏っていた。
「イタリア麺風情が、この国の汁文化を侵せると思うなよ……」
トマト将軍は応じた。
「君らのスープに沈む根性、嫌いじゃない。だが、
我々は“芯を残す”ことに人生を懸けてるのさ。」
勝負は始まった。
トマトソース砲、ペペロンチーノ突撃隊、オイルスナイパー部隊。
だが、うどん軍の弾力と冷やしうどん戦術が予想以上に強い。
ペペロンチーノ副官が呻く。
「ツユが……! こっちのソースが負けてるッ……!」
――そのとき、カルボナーラ卿が囁いた。
「最後は“卵とチーズ”で塗りつぶせばいい」
濃厚ソースの渦に、うどん軍はついに沈黙した。
次に立ち塞がったのは、関東の麺の王、ラーメン。
三種のスープ(醤油・味噌・豚骨)を操る“熱湯の覇者”だった。
将軍・ムツゴロウ十三世は、湯気と共に言い放った。
「お前たちの“アルデンテ”? こっちは替え玉まで付き合えるんだよォ!」
麺の熱量とスープの暴力、器の重厚さ。
パスタ軍は翻弄された。
トマト将軍は血のようなソースを撒き散らしながら立ち上がった。
「まだだ……! まだ、ラザニア部隊が残っている……!」
禁断の“ミルフィーユ装甲”を持つラザニアが投入されると、ラーメン軍もついにひとひざをついた。
ムツゴロウ十三世はすすり泣きながら言った。
「ぐぅ……トマトと……豚骨が……こんなに……合うなんて……!」
戦いは終わった。
パスタ軍は勝利した。
しかし、そこには“征服”ではなく“混ざり合い”が待っていた。
いつの間にか「たらこスパ」「和風きのこパスタ」「冷製明太うどん」が誕生し、
パスタと日本の麺は、**“混合の時代”**へと進んでいた。
港町の片隅で、トマト将軍が静かにワインを片手に呟く。
「……勝ったのか? いや、きっと、うまくなったんだろうな、料理として」
アルデンテの誇りを胸に、
彼は明日もまた、フォークを携えて新たな皿へ向かう。
世界を侵略する、その刃は──
ソースでできている。




